2025年11月11日、政府系シンクタンク『韓国開発研究院』(略称「KDI」)が、「2025年下半期の経済展望」を公表しました。
⇒参照・引用元:『KDI』公式サイト「KDI経済展望、2025年下半期」
まとめは以下の表組です。
要点をまとめてみます。
1.成長率の回復傾向はあるが力強さに欠ける
2025年下半期のGDP成長率:+1.5%
上半期(+0.3%)よりは明確に持ち直しているが、潜在成長率(『KDI』推計で1%台)と比較しても低水準。
通年で見ると 2025年:+0.9%という低い成長率で、『KDI』自身は過剰な財政依存や構造的低成長を警戒している。
2.民間消費がやや堅調
民間消費(下半期):+1.8%
上半期(+0.7%)からは持ち直している。
ただし、政府の現金支給政策(消費クーポンなど)による一時的押上げ効果も考えられ、持続性には疑問。
3.投資部門はまだ弱含み
設備投資:+0.6%
非常に低い水準で、景気先行きの信頼感が薄く企業の設備稼働率が依然として慎重であることを示しています。
建設投資:-6.0%
建設分野の不振が相変わらず深刻です。住宅市場や公共投資の停滞を反映していると考えられます。
総固定資本形成※全体で -1.8%:
これは韓国経済の先行きを楽観視できない一つの要因といえます。
※建物、設備、機械、インフラ、知的資産など、一定期間以上にわたって使用される固定資産への投資の総額です。
4.純輸出は引き続きプラス要因
商品輸出(実質):+4.1%
上半期(+1.7%)から増えました。これは特に半導体(の輸出額が増加していること)が背景になっていると思われます。
商品輸入(実質):+3.2%
これも内需回復に伴って伸びており、全体として純輸出(外需)は引き続き成長の寄与要因とはなります。
5.経常黒字はやや拡大
経常黒字:666億ドル
総じていえば「楽観」などできないし、政府負債をどうするつもりなのか?
『KDI』による指摘は以下のようにまとめることができます。
●景気対策依存からの脱却が必要
成長率は下半期に一時的に回復するが、『KDI』は「政策効果による一時的反発」と見ており、構造改革(労働市場改革、ゾンビ企業整理、教育・福祉支出の見直し)が不可欠と警告しています。
●財政政策は「正常化」すべき段階
「積極的支出 ⇒ 成果は限定的 ⇒ 財政赤字の慢性化」を懸念しており、拡張政策の縮小(歳出の再編)が必要とする立場を取っています。
この指摘は的を射ています。先にご紹介したとおり、消費クーポンの配布などはショットの効果しからありません。あくまでも景気回復の呼び水程度の話であって、それが継続的な経済の拡大になるのか――は非常に疑問なのです。
いつまでも政府のお金配布に頼ってはいられない――ということです。
これまた先にご紹介しましたが、韓国大統領になりおおせた李在明(イ・ジェミョン)さんは、(よせばいいのに)政府支出を728兆ウォンまで拡大した2026年度予算を押し通そうとしています。
そもそも韓国の規模で600兆ウォンの予算でも無理なのです。
国税収入が400兆ウォンないので、足らない分は国債発行などを行い、政府負債を積んでなんとかするしかありません。つまり、文在寅時代と同じく、政府負債を異常に積むことになります。
李在明(イ・ジェミョン)さんは、もちろん「その後どうなるか」など何も考えていません。5年の任期を全うし、(監獄に入らずに)颯爽と去っていくつもりです。
こんないい加減なオッサンを大統領にしてしまった責任はもちろん韓国の皆さんにありますので、自業自得ですが、そろそろ本当に「韓国政府が持続可能なのか」を懸念した方がいいのです。
もっとも『IMF』など国際機関が目を光らせているはずですが。
あくまでも『KDI』の予測なので、「当たるも八卦当たらぬも八卦」ではありますが、先行きが楽観しできるようものでないのは確かです。
まあ、天性のウソつきで前科四犯の李在明(イ・ジェミョン)さんに付き合うしかないのでしょう。
傍から見ていれば「哀れな国だなあ」ですが、韓国の皆さんが李在明(イ・ジェミョン)さんを支持しており「幸せ」なのであれば、他国が口出すことではないですね。
(吉田ハンチング@dcp)







