韓国『LG化学』といえば、世界的有力企業と韓国内では目されています。もっとも、インドでガス漏れ事故を起こす(韓国内でも)など脇の甘い企業でもあります。
バッテリー事業を分離、『LGエネルギーソリューション』として子会社化したのですが、未来の主力事業と考えていたこのバッテリーに暗雲です。
以下の同社の株価チャートをご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用)。
先にご紹介したドイツ『フォルクスワーゲン』の事実上の「バッテリー自給宣言」によって、16~19日と連続で陰線になり、19日にはついに2021年最低値「終値:83万ウォン」(約7万9,680円)まで落ちました。
『フォルクスワーゲン』の発表前日が「終値:96万6,000ウォン」でしたから、「14.1%」下落。これは暴落と呼んで差し支えないレベルです。
『LG化学』の場合、問題なのは事業の選択と集中として、バッテリー事業に経営資源を集中するい宣言を行っていることです。子会社である『LGエネルギーソリューション』は5兆ウォン(約4,800億円)を投入してアメリカ合衆国にバッテリー工場を新設する旨を公表しています。
確かに、世界的に自動車の電化の流れは加速しており、バッテリー需要は高まっていますが、その需要に『LGエネルギーソリューション』がどこまで食い込めるかは未知数です。先行きに暗雲が漂ってきました。
(吉田ハンチング@dcp)