毎月のように韓国政府の発行する債券についてご紹介しておりますが、2021年05月は大物です。
韓国企画財政部が04月29日に公表したところによれば、05月に「14兆5,000億ウォン」(約1兆4,210億円)規模の国債発行を行います。
第4次災害支援金を支給しなければならないのに韓国政府の財政がすっかり赤字なので致し方ありません。
企画財政部によると、2021年の第1四半期で35.7%を執行(中央政府管理の予算「343兆7,000億ウォン」のうち「122兆6,000億ウォン」)し、本年度の第1次補正予算で積んで、すぐに現金給付が必要な分の66%をすでに行ったとのこと。
まだ4月が終わったばかりだというのに、そんなに飛ばして大丈夫なのかというところですが、韓国政府は、上半期の財政執行目標を、
中央政府:63.0%
地方政府:60%
地方政府:60%
と定めたとのこと。先にご紹介したとおり、景気回復のためのお金投入を上半期までに最大限行うつもりでした。裏を返せば、下半期に突っ込むお金は予算上はない、ことになるのです。下半期に何かあったら大変です。というわけで韓国政府はめいっぱいとなっております。
⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』公式サイト「2021年05月の国庫債発行計画と04月発行実績」
(吉田ハンチング@dcp)