韓国の文在寅大統領はG7に出席、その後オーストリア、スペインと回り帰国しました。
ドイツ・メルケル首相に:ワクチンの生産・普及拡大を要請
Eu首脳と:ワクチン供給について議論
アストラゼネカCEOに:ワクチン供給の協力を要請
Eu首脳と:ワクチン供給について議論
アストラゼネカCEOに:ワクチン供給の協力を要請
上掲のとおりG7では自国のワクチン確保の話ばかりをしていたわけですが、オーストリアでも製薬会社大手『CureVac(キュアバック)』のFranz-Werner Haas代表(フランツ-ウェルナー・ハース)代表とオンラインで会談を行い、「韓国がワクチンハブ」になるという話をもちかけました。
『CureVac』が技術供与を行い、韓国の製薬企業が製造する
という大変に虫のいい構想です。この会談の中で、文大統領は「『キュアバック』がmRNAワクチンの第三相試験を進めていることを知っている」と同社が開発中のワクチンに色目を見せたのですが……。
2021年06月16日、『キュアバック』は第三相試験の結果では予防効果が「47%」だったことを明らかにしました。
↑『キュアバック』社の2021年06月16日付けプレスリリース
(前略)
CVnCoV(同社のワクチン:筆者注)は、あらゆる重症度のCOVID-19疾患に対して47%の有効性を示し、事前に指定された統計的成功基準を満たしませんでした。
(後略)
公式なプレスリリースでは上掲のように書かれています。
アメリカ合衆国『FDA』、『WHO』が緊急予防薬として承認される予防率は「50%」で、このままでは『キュアバック』の試験ワクチンは承認されません。
ハース代表は「承認申請を行うという計画に変わりない」としていますが、先行きは不透明になってきました。どうも文大統領の狙いは外れたようです。
主のいない大統領府では、オーストリアの国旗をドイツの国旗と間違って掲載し、慌てて修正するというまさかの事案も起こりました。
ともあれG7に始まる文大統領の欧州訪問は残念旅行になったようです。
(吉田ハンチング@dcp)