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暗号資産初の取り付け騒ぎ!12時間で価値が「0」になった

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「IRON Titanium Token(TITAN:タイタン)」という暗号資産が大暴落しました。まず以下のチャートをご覧ください(チャートは『CoinMarketCap』より引用)。

「最高値:5,754.32円」あったのですが、現在価格は「0.0009667円」で、ほぼ0円です(2021年06月18日19:42現在)。

ほぼ無価値になるまでの落下に約12時間しかかかっていません。わずか12時間で価値が0になったのです。

韓国メディア『ChosunBiz』では「暗号資産初のbank run」と紹介しています。「bank run(バンクラン)」とは「取り付け騒ぎ」のこと。

取り付け騒ぎは、預金者が預金(貯金・掛け金なども)を引き出そうと銀行に押しかけること、です。

つまり、「タイタン」を早く売ってしまおうと、われもわれもと人が詰めかけたため、どんどん下がって歯止めがかからず、ついには資産価値「0」になってしまったという説明です。

なぜこんなことになったのか?

なぜこのような大暴落が起きたのでしょうか。これには「タイタン」という暗号資産の性質が関係しています。

「タイタン」はステーブルコイン(StableCoin)と呼ばれるものでした。ステーブルコインというのは実際の法定通貨との交換レートを保証する暗号資産です。例えば「1ドル=1某コイン」などです。

「タイタン」も「1ドル=1IRON Titanium Token」というレートを保証するように設計されたものでした。このようなステーブルコインは、通常はその性格上ほとんどチャートが変動しません。

ところが、変動が起こらないはずが……機能しなくなったのです。不具合です。すると、「タイタン」を保有する大口の保有者(クジラと呼んだりします)が「話が違うじゃないか」と大量に売り始めました。みんながこれに続いたので売りの津波が起こったのです。

つまり、「タイタン」の場合はステーブルコインであったため、それが機能しなくなったために取り付け騒ぎを起こしたといえます。「こんなことがあるんだなぁ」という業界を驚愕させる結果となりました。

(吉田ハンチング@dcp)

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