文在寅政権下で韓国政府の財政は大きく負債増に傾きました。特に2020年はコロナ禍で悪化した経済を救うために資金をまき、その資金の多くの部分を国債発行で賄(まかな)いました。
国債発行残高は2020年には「726.8兆ウォン」(約71.2兆円)に達しています。以下が発行残高の推移です(データ出典は『韓国銀行』の「国債2020」)。
2019年から2020年の急カーブでは、1年で国債による借金が日本円で11兆円も増加しています。コロナ禍の中、とにかく流動性を高めなければなりませんでしたから、これについては批判はできません。
ただし、文在寅大統領在任期間中に「2017年:546.7兆ウォン」から「2020年:726.8兆ウォン」まで「180.1兆ウォン」(約17.6兆円)も増加したことについては……検討が必要でしょう。
なにせ歴代政権最大、つまり韓国史上最大にまで膨らんだのですから。
文大統領が退任するまでまだ時間がありますので、この発行残高はさらに伸びるでしょう。2021年末にどのくらいになっているのかにご注目ください。
韓国企画財政部によれば、国債についての利子払いは「20兆ウォン」(約2兆円)に達する見込みです。
2017年:17兆2,000億ウォン
2018年:17兆3,000億ウォン
2019年:16兆7,000億ウォン
2020年:17兆3,000億ウォン
2018年:17兆3,000億ウォン
2019年:16兆7,000億ウォン
2020年:17兆3,000億ウォン
と、割と安定していたのですが、本年2021年に約3兆ウォン一気に増えるわけです。
(吉田ハンチング@dcp)