2021年07月12日、韓国の金融監督院は「2021年06月の外国人証券投資動向」のデータを公表したのですが、これがけっこう驚きの結果です。
2021年06月 外国人投資家の売買動向
株式:-4,990億ウォン(4,990億ウォンの売り越し)
債券:+9兆3,870億ウォン(9兆3,870億ウォンの買い越し)
小計:+8兆8,880億ウォン(8兆8,880億ウォンの資金流入)⇒参照・引用元:『金融監督院』公式サイト「2021年06月の外国人証券投資動向」
外国人投資家は相変わらず株式は売り越しを続けていますが、なんと債券を9兆3,870億ウォン(約9,011億円)も買い越しています。
2021年01~06月の累計で見ると以下のようになります。
2021年01~06月 外国人投資家の売買動向
株式:-19兆4,010億ウォン(約-1兆8,625億円)
債券:+37兆5,200億ウォン(約3兆6,019億円)
小計:+18兆1,190億ウォン(約1兆7,394億円)
株式:-19兆4,010億ウォン(約-1兆8,625億円)
債券:+37兆5,200億ウォン(約3兆6,019億円)
小計:+18兆1,190億ウォン(約1兆7,394億円)
株式市場からは「19兆4,010億ウォン」も資金を抜いているにもかかわらず、債券市場には37兆5,200億ウォンもお金を突っ込んでいます。
韓国メディアではこの結果を受けて、「外国人投資家が韓国市場に資金を投入している」と書いていますが、債券にお金を投入しているので、韓国はそのぶん外国人投資家に借金をしているのです。
もちろん資金を投じてくれるのはありがたいことですが、債券ですので利子を付けて元本も返済しなければなりません。株式とは違います。
ちなみに売り倒している株式ですが、外国人投資家は06月末時点で時価総額「842兆3,400億ウォン」(約80兆8,646億円)の株式を保有しています。
(吉田ハンチング@dcp)