韓国では08月15日は光復節という記念日です。2021年08月15日に文在寅大統領が「特別赦免」を行うのではないか、という観測が出ています。
韓国では大統領に「赦免権」がある
この特別赦免というのは、いわゆる「恩赦」に当たります。恩赦は、裁判で決まった刑罰を特別な恩典で許したり、軽くしたりすることです。国民的な慶事があった日に実行されることがほとんどです。
日本の場合には内閣で決定し、天皇陛下が認証することで恩赦を実施できますが、韓国では大統領に「赦免権」があり、一存で実行できるのです。
誰が特別赦免を受けるのか?
2021年08月15日に文大統領が特別赦免を実施するといわれるのは、任期の残り期間が10カ月を切っており、ここで行使しないと後がないからです。
今回もし特別赦免が行われたら、
朴槿恵(パク・クネ)さん:前大統領
李明博(イ・ミョンバク)さん:元大統領
が対象になるかが注目されています。
『サムスン電子』の総帥を収監しておいて、『サムスン電子』の半導体投資がなかなか進まないと文句を言う人がいるというヘンな国ですが、経済界から赦免を求める声は強く、李副会長が対象となるという話がまことしやかに流布されています。
朴さんについても支持者からの赦免要求があるのですが、そもそも文在寅政権は朴さんを弾劾して成立した政権ですので、政府与党内から赦免に反対の声が強いのです。与党の反対を押し切って文大統領が決断できるかは疑問です。
上掲3人の中で最も可能性が薄いのは李元大統領とされています。例えば、韓国メディア『聯合ニュース』では、その理由について「個人的な不正が問われたため」と説明しています。
李副会長は収監中に虫垂炎になって病院に緊急搬送されるなどのお気の毒なことがありました。08月15日に特別赦免されればやっとひと息つけることになるでしょう。
08月15日に特別赦免が行われるかどうかに要注目です。
(吉田ハンチング@dcp)