韓国政府「お金がない」ので短期借入が113兆に爆増!

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目論んでいたよりも税収が激減し、韓国政府の財政が危なくなっています。

2023年07月13日に企画財政部が公表した『月刊財政動向 07月号』によると、05月末時点で、政府収入は「対前年同期比:-37.0兆ウォン」です。

2023年本予算の収入予定が「625.7兆ウォン」ですので、05月末時点で収入が「5.9%」も下をくぐっているのです。

税収だけ見ると、01~05月累計で160.2兆ウォン。対前年同期比で「-36.4兆ウォン」。予算と比較して「-9.6兆ウォン」です。

収入が足りないのですが、支出の方は実は増加傾向にあります。先にご紹介したとおり、金融安定のために、伝貰チョンセ詐欺への対応などで財政出動しているからです。

収入が足りず支出が予定よりも多ければお金がショートします。調達しなければなりません。

韓国では伝貰チョンセ詐欺と書かれるのですが、詐欺っていうか……なのは先にご紹介したとおりです。

韓国政府の短期借入金が爆発的増加!

――というわけで、2023年の01~05月には韓国政府の短期借入金が爆発的に増加したことが分かりました。

政府が短期でお金を調達する方法は主に2つあります。

短期国債(財政証券)を発行する
『韓国銀行』から短借する

財政証券は63日物で短期に資金調達するために使われます。例えば以下は、企画財政部が2023年06月29日に出した07月の財政証券の発行予告です。


↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください/スクリーンショット

政府は歳入と歳出の時期が不一致して発生する一時的な資金不足を補うため、毎年年度内に返済しなければならない短期国債(63日物)である財政証券『韓国銀行』からの一時借入れを活用している。

07月には06月と同様に毎週1.5兆ウォンずつ4回にわたり6.0兆ウォンの財政証券を発行し、全額が07月に満期を迎える05月発行分の返済に活用される予定だ。

⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』公式サイト「2023年07月財政証券6.0兆ウォン発行」

07月に発行される短期証券「6.0兆ウォン」分は、全部05月発行分の返済に使われるとしています。つまりロールオーバー(借り換え)用なわけです。

韓国政府は資金調達の自転車操業に陥っており、01~06月の累計は、以下のようになります。

2023年01~06月累積
財政証券の発行額:26兆5,000億ウォン
『韓国銀行』からの短借:87兆2,000億ウォン
小計:113兆7,000億ウォン

ロールオーバー分もありますので、この分だけ借入金残高が増えたわけではありませんが、しかし上半期だけで113.7兆ウォンもの資金調達を行っているのは異常です。

コロナ禍に沈んで、流動性を高めなければならなかった2020年、財政証券と『韓国銀行』からの短借の合計は「1年間で142.5兆ウォン」でした。

ところが、2023年は「半年で113.7兆ウォン」に達しています。

特にご注目いただきたいのは、『韓国銀行』からの短借「87.2兆ウォン」。これは異常な数字で、2021年には1年間で「7.5兆ウォン」でした。2022年には「34.2兆ウォン」と4.5倍になり、2023年上半期だけで「87.2兆ウォン」なのです。

『韓国銀行』からの短借
2021年:7.5兆ウォン
2022年:34.2兆ウォン
2023年01~06月:87.2兆ウォン

韓国政府が『韓国銀行』から借り倒しているのは、財政証券の発行額があまりに大きくなると、(そもそも韓国の債券市場が小さいので)他に資金が回らなくなることを懸念し、財政証券の発行を抑えたためと考えられます。

『韓国電力公社』の債券発行があまりに巨額になると、他の民間企業に資金が回らなくなるのと同じような話です。

ともあれ、韓国政府の短期借入金の利払い金額は、上半期だけで2,000億ウォンを超えました。韓国政府は資金調達の自転車操業に陥っています。

(吉田ハンチング@dcp)

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