韓国「対外債務」を383億ドル増やす!対外純債権は79億ドル減少

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2021年08月19日、『韓国銀行』から2021年06月時点での「International Investment Position(End of Jun 2021)」(対外資産負債残高:略称「IIP」)が公表されました。

「IIP」は、対外的な債権・債務の残高を示すものです。「国際収支統計」(Balance Of Payments:略称「BOP」)は「いってこい」のフローですが、「IIP」はストックを示してくれる重要な統計です。

しばしば、国際収支統計は損益計算書、対外資産負債残高は貸借対照表といわれることがあります。

つまり、この2つがあれば、まるで企業を診断するようにその国の経営状態を窺(うかが)い知ることができるわけです。

以下が今回公表されたデータの一部です。

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2021年6月末国際投資対照表(暫定)」

対外債権は、簡単にいえば、外国から取り立てることのできるお金です。

対外債務は、逆に、外国に支払わなければならないお金です。もっと簡単にいえば、対外債務は外国に対する借金です(返さないといけない)。

債権から債務を引いたものを「純債権」といいますが、これはつまり、外国から取り立てることができる金額の方がどれくらい多いのかを求めるものです。

プラスであれば外国から支払ってもらえる金額の方が多く、マイナスであれば外国に返さなければならない借金の方が多いわけです。

上記のとおり、韓国は06月時点で以下のようになっています。

対外債権:1兆611億ドル
対外債務:6,042億ドル
純債権(債権 – 債務):4,569億ドル

純債権は「4,569億ドル」もありますが、債権よりも債務の方が大きく増えたので、前期より79億ドル減りました。

つまり、韓国は2021年第2四半期に外国からの返さなくてはいけない借金を増やしたのです。

この「IIP」については他にも面白い点がありますので、別記事にてご紹介します。

(吉田ハンチング@dcp)

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