99.9999999999999%(15N)の超高純度フッ化水素の製造技術を開発した――と報じられ、後にそれが「ウソだった」と判明した韓国の『Ram Techonology(ラムテクノロジー)』。
『ラムテクノロジー』は、フッ化水素を量産するための工場を唐津市に建設しようとしていたのですが、住民の反対運動に遭い、自治体から建設不許可の判断を下されました。
同社はこれを不服として2021年09月、忠清南道行政審判委員会に処分撤回を訴えます。
しかし……2021年12月14日、『ラムテクノロジー』は委員会から同社の訴えが棄却されたことを明らかにしました。以下は『韓国金融監督院DART』に公示された内容です。
⇒データ引用元:『韓国金融監督院DART』公式サイト
工場建設が唐津市許認可局から却下されたので、訴訟を起こす予定としています。
――で、『ラムテクノロジー』の株価が大変に面白いことになっています。以下をご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用)。
この工場建設不許可!で株価は大きく下落しました。
前日終値が「1万2,050ウォン」で、本日終値が「9,740ウォン」ですから「19.2%」のダウン。5%をはるかに超えていますので「暴落」と呼んでもいいレベルです。
15Nの超高純度フッ化水素がうそだったと判明した後も株価を上げてきたのですが、ここで「調整」となりました。
日本からの輸入に頼ってきた半導体製造の核心素材「フッ化水素」を国産化しようという企業なのですから、工場の建設を許可してもよさそうなものですが、どうもうまくいっていません。
なにせ投資金額は「300億ウォン」(約28.8億円)ですから、かなり力が入っています(このうち198億1,589万8,109ウォンを自己資金でまかなう)。
訴訟を起こすとのことなので、決着するまで時間がかかります。高純度フッ化水素の国産化が遅れることになるのですが、韓国としてそれはOKなのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)