トルコリラが27%も戻る!大統領が無茶苦茶な政策を公表

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トルコリラが驚愕するほどの安値進行。トルコのデフォルトが懸念されています。

しかし、2021年12月20日、一転してトルコリラは通貨高方向に向かいました。以下をご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。

20日、一時は「1ドル=18.4108トルコリラ」に達しましたが、これが「1ドル=13.4814トルコリラ」まで下落して終わったのです。高値から終値まで、なんと「26.8%」の下落です。

トルコの通貨当局としてはほっとひと息なのですが……。

この急激な「戻し」の理由は、やはりエルドアン大統領にあります。

同日、エルドアン大統領は「低金利政策の継続」を約束した(どインフレに襲われているでまるで反対の政策を確約した)一方で、「国民の預金価値を保証する」と発表したのです。

つまり、通貨安が急激に進んでいますので、トルコリラをそのまま持っていると外貨に対する価値がどんどん下がります。そのため国民はトリコリラを外貨に換えて価値を保全しようとします。

国民がトルコリラを外貨に換えなくて済むように、「為替レートの上昇による懸念を軽減したい国民のために新しい金融の選択肢を提示する」と述べました。

銀行に預けている金利よりトルコリラの下落が大きくなった場合、政府がトルコリラ建て預金の損失を補てんする――というのです。

前代未聞の政策です。

また、どうやってこれを行うのかという具体的な方策は一切示されていません。

どうするつもりなのか、非常に興味が尽きません。

さらにエルドアン大統領は「金利引き下げにより、数カ月以内にインフレ率の低下が見られるだろう」「この国はもはや高金利で財を増やす者の天国ではなくなる。輸入天国ではなくなる」などと述べています。

エルドアン大統領はトルコ国民をどこに連れていくつもりなのでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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