2021年も終わろうとしていますので、韓国メディアでも「来年の展望」についての記事が増えてきました。
2021年12月27日、韓国メディア『ChosunBiz』にいち早く「2022年のドルウォンレート」の展望記事が出ましたのでご紹介します。最初のリードの部分に記事が全てが要約されていますので、以下に引用します。
合衆国中央銀行である連邦準備制度(FED)の基準金利引き上げを控えてドルの価値が高まり、ドルウォン為替レートが来年上半期中1,200ウォンを突破するという展望が出た。
(後略)
「という展望が出た」ではありません。「ドルウォンはウォン安に傾く」とはみんなが思っていることです。問題はいつそうなるのか、です。
かつては「2021年中に1,250ウォンに達するかもしれない」という予測もあり、Money1でもご紹介しましたが、残り4日しかありませんので、恐らくこれは実現しません。
以下が2021年の日足でのドルウォンのプライスアクションです(チャートは『Investing.com』より引用)。
日足のローソク足の実体線ベースで、天底は01月01日「1ドル=1,083.53ウォン」。天井は10月13日の始値「1ドル=1,197.92ウォン」。
ウォン安が進行してきましたが、現在はトリプルトップになっており、天井の突破が阻まれ続けています。ヒゲでは「1ドル=1,200ウォン」を抜いているのですが、ローソク足の実体線では一度も到達していません。
ウォン安進行が阻まれており、筆者などは通貨当局がいくら防衛に使ったのかが気になるところで、当局の公表を楽しみに待っています。
この先のレートを『ChosunBiz』の記事では、専門家の言葉として「早ければ第1四半期に1,200ウォンを突破する」としています。合衆国『FRB』(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)が早期の利上げを示唆していますので、ドル高・ウォン安方向に進行するのはほぼ間違いないと思われます。
問題はどこまでいくのか、1,200ウォンを突破した後、スルスルと上がっていかないだろうか――です。2021年中に「1ドル=1,200ウォン」を突破すると面白いのですが。
(柏ケミカル@dcp)