韓国の海外資源開発に新たな悲劇がまた1ページ――です。
『韓国電力』が権益を取得したオーストラリアの「Bylong(バイロン)石炭鉱山」が、結局「開発不許可」で確定しました。
Money1では以下の記事でご紹介したことがあります。
韓国「豪州の石炭鉱山」が雲散霧消の危機。944億円突っ込んだのに……
韓国は李明博(イ・ミョンバク)大統領時代に海外の資源開発を盛んに行うよう舵を切りました。韓国は自ら「資源のない国」というとおり、原油、鉱物などの資源を輸入に頼っています。李大統領の判断自体は恐らく間違ってはいなかったのでしょうが、しかし結果...
簡単にこれまでの経緯をまとめると以下のようになります。
2010年
『韓国電力』が鉱業会社『Anglo American(アングロ・アメリカン)』から鉱山の権益を4億300万豪ドル(約334億円)で購入。
『韓国電力』が鉱業会社『Anglo American(アングロ・アメリカン)』から鉱山の権益を4億300万豪ドル(約334億円)で購入。
2018年
オーストラリア・ニューサウスウェールズ州が採掘を許可。
2019年09月
ニューサウスウェールズ州独立計画委員会(略称「IPC」)が「『韓国電力』は温室効果ガス排出を最小化する措置などを講じないため、バイロン石炭鉱山開発に同意しない」と決定。
『韓国電力』が決定を不服として提訴
2021年09月
オーストラリア・ニューサウスウェールズ州裁判所が訴えを棄却
『韓国電力』が不服として上訴
2022年02月10日、オーストラリア連邦高等裁判所(High Court of Australia:オーストラリアにおける最上級裁判所)は『韓国電力』の上訴を棄却したという報道が出ました。
これで『韓国電力』は「オーストラリア・バイロン石炭鉱山事業」を結局、畳まなければならない立場に追い込まれました。
これまで『韓国電力』が投入した資金は、「4億300万豪ドル + 7億豪ドル」で「11億300万豪ドル」(約913億円)。
全てが水の泡になりました。
(吉田ハンチング@dcp)