小ネタですが「ナニやってんだ」という話ですのでご紹介します。
韓国の文在寅大統領は「脱原発」を掲げて当選。脱原発の公約に沿って政策を進めてきました。
脱原発だけではありません。カーボンニュートラルを実現するために「石炭火力発電所」も目の敵のように扱ってきました。
粉じん被害も出すし炭素中立実現の邪魔になるというわけで、石炭火力発電所を閉鎖する方向で動き、太陽光・風力発電施設を乱造しました。
翻ってみれば、文政権は脱原発だけではなく「脱石炭」でもあったわけです。
しかし、そのおかげで夏にブラックアウトの危機に陥り、慌てて火力発電所をフル稼働するというような悲喜劇に陥ったりもしました。こういうのをまさに「マッチポンプ」というのではないでしょうか。
韓国メディア『朝鮮日報』の記事から以下に引用します。
(前略)
16日、韓国電力の電力統計速報を分析してみると、2017~2021年の石炭発電量は109万9,249GWh(ギガワット時)を記録した。先の5年より7.2%増えた。同期間、韓国全体の発電量は7.6%増加した。
(中略)
脱石炭政策を打ったが、全体発電量で石炭が占める割合も39%で、前の5年(39.2%)と比較して、全く低くならなかった。
過去5年の発電用を含む燃料炭の輸入は6億2,813万トンで、前の5年より7.1%増えた。
あるエネルギー専門家は「もともと脱原発と脱石炭(炭素中立)は同時に推進できる政策ではないのに、名分だけ前に立てると、むしろ石炭発電が増加することになったのだ」と指摘した。
(後略)⇒参照・引用元:『朝鮮日報』「『脱石炭』文政府5年、発電量は7.2%増加」
脱石炭政策を取ったものの、全発電量に占める石炭火力発電の割合は全く減少していないし、石炭の輸入量はむしろ増えたという――チャンチャン!な結末になったとしています。
文大統領は推進した政策が裏目裏目に出る、歴代でも特筆すべき大統領だったのかもしれません。
(吉田ハンチング@dcp)