韓国の機関投資家「外国株」へ「4兆円」突っ込む

広告
おススメ記事

株式・債券に投資すると利子、配当支払いを受けられます。お金を増やすための証券投資ですが、韓国機関投資家が外国の証券にどのくらい資金を投入したのかを見てみます。

投資のアガリが外国から入ってくるためのタネ銭の投下ですが、これは当然ながら資金流出であり、「ウォン ⇒ 外貨」の動きですので、ウォン安を進行させます。

2022年03月03日、『韓国銀行』が「2021年 主要機関投資家の外貨証券投資動向」を公表しました。まず、以下をご覧ください。

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2021年 主要機関投資家の外貨証券投資動向」

2021年第4四半期(12月末基準)での、韓国の主要な機関投資家の海外外貨証券投資残高(時価ベース)は「4,027.2億ドル」(約46兆5,665億円)です。

2020年には「3,727.5億ドル」(約43兆1,011億円)でしたから、「299.7億ドル」(約3兆4,654億円)増えました。

2019年:3,306.6億ドル
2020年:3,727.5億ドル
増加金額:420.9億ドル(約4兆8,668億円)

2019年 ⇒ 2020年の増加幅が上掲のとおり「420.9億ドル」でしたので、株式投資ブームが発生した2020年には及びませんが、2020年 ⇒ 2021年もかなり外国の証券類への投資は増加しました。

次に「どんな証券に投資しているか」です。

株式:1,806.4億ドル
(対前年:369.1億ドル増加
債券:1,855.2億ドル
(対前年:14.3億減少
コリアンペーパー:365.6億万ドル
(対前年:55.1億ドル減少

コリアンペーパーは「韓国居住者が外国で発行する外貨建て証券」

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2021年 主要機関投資家の外貨証券投資動向」

株式への投資残高は「1,806.4億ドル」(約20兆8,874億円)と2020年末から「369.1億ドル」(約4兆2,679億円)も増加しました。

25.7%の増加です。

債券、コリアンペーパーへの投資は減少していますから、韓国の機関投資家は外国株式へ重点的に資金を突っ込んだことが分かります。

KOSPIの上昇があまり期待できないので外国(特にアメリカ合衆国市場)へ資金が流れるのは当然のことかもしれませんが、資金流出の規模が大きくなり過ぎるのは考えものです。

(吉田ハンチング@dcp)

広告
タイトルとURLをコピーしました