ロシアに対する金融面での締め付けが強まっています。先にご紹介したとおり、『MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)』はロシア株式市場を新興国市場(Emerging Markets)に分類するのをやめました。
格付け会社『フィッチ』がロシアを「ジャンク」に格下げ! 6段階ダウン
世界的な格付け会社『Fitch(フィッチ)』がロシアの信用等級を「BBB」から「B」に格下げしました。以下が『フィッチ』が2022年03月02日に出したプレスリリースです。⇒参照・引用元:『Fitch』公式サイト「Fitch Downgra...
これについて、同じ「新興国市場」に分類されている韓国では「ロシアが蹴り出された分、韓国市場にお金が流入するぞ」という期待感があふれていました。
韓国メディアでは「8,000~9,000億ウォン(約752~846億円)の資金投入があるのではないか」という読みまで披露されていたのです。
それがどうなったかというと……。
以下は直近1週間でのKOSPIでのプレーヤー別売買動向です。
外国人投資家は「2兆4,153億ウォン」の売り越し。機関も「1兆941億ウォン」の売り越しです。
合わせて「3兆5,094億ウォン」(約3,299億円)。
「約752~846億円の資金流入」どころか「約3,299億円の資金流出」です。
韓国の皆さんは大事なことを忘れています。
ロシアに投入されていた資金が引き揚げられたとしても、その代替として韓国が選ばれるとは限らないし、むしろ韓国などより安全でもっともうけが大きい市場が選ばれるだろう、ということを。
(吉田ハンチング@dcp)