韓国にとって最重要な貿易のもうけが怪しくなっています。
韓国の場合には、貿易黒字が十分に大きくないとスグに国が傾くからです。現在のところ貿易黒字の縮小が進行しており、これが経常収支の赤字につながるのかが注目されています。
2022年03月21日、韓国の関税庁から「2022年03月01~20日」時点での輸出入動向が公表されたので確認してみましょう。
2022年03月01~20日
輸出:372億5,600万ドル(+10.1%)
輸入:393億3,400万ドル(+18.9%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-20億7,800万ドル※( )内は対前年同期比の増減
「03月01~20日:-20億7,800万ドル」です。
03月01~10日時点で「貿易収支:-13億9,000万ドル」でしたから、赤字は増えました。
輸出は対前年同期比で「10.1%」増ですが、輸入が「+18.9%」と、輸出よりも増えたので、「輸出 – 輸入」で求める貿易収支(貿易でのもうけ)はマイナスが大きくなりました。
03月の貿易赤字は20日時点でも継続されています。
ご注目いただきたいのは、01月01~03月20日までの累計の貿易収支です。
貿易収支:+66億600万ドル
2022年01月01~03月20日
貿易収支:-59億7,700万ドル
昨年の同期には「約66億ドルの黒字」だったものが、「約-60億ドルの赤字」と天地で「126億ドル」もの差があります。
2021年から126億ドルも貿易のもうけが減って、しかも赤字です。通関ベースとはいえ、これは大変によくない兆候です。
あと2週間ほどで産業通商資源部から「03月が結局どのように締まったのか」が公表されますが、数字に注目いたしましょう。
※この数字はあくまでも通関ベースであることにご注意ください。通関ベース「-20億ドル」程度の赤字は国際収支統計では黒転します。なぜそうなるのかは過去のMoney1の記事を参照してください。
(吉田ハンチング@dcp)