ロシア軍による不法なウクライナ侵攻による影響が懸念されていましたが、ついに韓国『現代自動車』もギブアップです。
2022年03月27日、『現代自動車』がロシアに作った現地自動車生産法人『HMMR』(Hyundai Motor Manufacturing Russia)は、協力会社および職員に告知を出し、工場を無期限停止としました(生産再開が未定なので事実上の無期限停止です)。
Money1ではご紹介し損ないましたが、2022年03月01~05日にも一時工場の稼働を止めていました。
ここに至り、経営陣も「無期限停止もやむなし」と判断した模様です。
これはしかし当然の決断です。
↑2022年03月28日時点で「1ドル=99.6227ルーブル」※チャートは『Bloomberg』より引用
ルーブルの価値が激下がりしましたので、工場で自動車を造って販売しても赤字になるからです。
販売しても赤字になるようなところにいても意味はありません。
工場が接収される可能性がある!
もうからないから工場を閉めるでは済みません。
これが『現代自動車』の撤退とロシア当局に判断された場合、先に大統領も署名した法律(例の火事場泥棒法)によって、生産工場はロシア政府の管理下に置かれ、接収されることが予測されます。
資産が没収され、企業は泣き寝入りするしかないのです。ロシアはまさに盗賊のような国といえるでしょう。
韓国政府は、ウクライナ紛争によって被害を受けた企業に損失を補償するとしていますが、最大2兆ウォンで足りるでしょうか。
「ウクライナは韓国とは経済的になんの関係もない国」と発言した間抜けな韓国大統領候補がいましたが、ロシア軍のウクライナ侵攻によって、韓国を代表する企業に損害が出ました。
被害は『現代自動車』だけでは済まないと予測されます。
(吉田ハンチング@dcp)