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韓国「セメント不足」が危機的に!在庫は2日分しかない「建築現場が止まるぞ」

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先にご紹介した「韓国のセメント不足」がより深刻な事態に発展しています。

セメント不足に陥るのは、ウクライナ戦争によってロシアからの石炭が入ってこなくなったからです。セメントを作るには焼成過程で大量の石炭が必要なのです。

韓国メディアの報道によれば「セメント1トンを製造するのに0.1トンの石炭」が必要です。

韓国はセメント製造に必要な石炭をロシアからの輸入に依存していました。2021年のデータによれば、石炭輸入3,643トンのうち、ロシアからの輸入は2,721トンと、実に「74.7%」に達します。

石炭取り引きがウクライナ戦争によって中断。

石炭価格は2022年03月11日時点で「343.73ドル/トン」です。2021年03月12日では「82.89ドル」でしたので、1年でセメント製造に使われる石炭価格は「4.1倍」に上昇しています。

セメントを製造するためのコストの30~40%は石炭の価格が占めており、これが4.1倍になれば、製造しても赤字になって採算が取れません。

そのためセメント業者も作りたくないというのが現状です。

本件を報じた『朝鮮日報』の記事から、いかにセメントが足りなくなっているかの現状を書いた部分を以下に引用します。

去る25日明け方、江原道ヨンウォルのあるセメント工場の前にはセメントを載せようとするバルクセメントトレーラー(BCT)車両数十台が長く列を作っていた。

1週間前1~2時間だった待ち時間がこの日6時間まで増えた。

28日には、この工場の普段の出荷量(6,000t)の3分の1、2,000tのセメントが出荷された。

夜明けから待っていたトレーラーの多くが空のママだった。

このセメント工場の関係者は「数週間全国のセメント工場で物量が不足し、BCT車両が列を成す状況」とし、「生産してすぐに出荷しても需要に及ばない」と話した。
(後略)

⇒参照・引用元:『朝鮮日報』

セメント工場の前に供給を受けるトレーラーが列をなしているというのです。待ち時間はついに6時間にまでなったとしています。

また、本記事での注目ポイントは以下です。

(前略)
『韓国セメント協会』によると、28日現在のセメント在庫量は65万トンだ。

このうち長期保管でセメントが固まって販売できない在庫30万トンを除けば、事実上在庫量は35万トンに過ぎない。

春の建設繁忙期の時、全国一日の出庫量が20万トンであることを考慮すれば、2日間分の量も残っていないのだ。

建設業界では「セメント不足で04月に全国の建設現場が止まることもある」という懸念が出ている。
(後略)

引用元は同上

セメントの在庫は「65万トン」しかなく、そのうち固まってしまって使えないものが30万トンなので、残量は35万トン。

韓国のセメント在庫は、1日の消費量20万トンからいって在庫は2日分ありません。

生産が上掲のとおり進んでいないので、建設業界繁忙期だというのに04月に韓国の建築現場は止まる可能性があります。

(吉田ハンチング@dcp)

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