破綻の韓国『双竜自動車』に救いの手か。「20四半期連続赤字」の会社をなぜ拾いにいく

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二度目の破綻となった韓国の『双竜自動車』。優先買収先となった電気バスメーカーの『エジソン・モータース』が、結局契約金を支払わずに契約が雲散霧消。

『双竜自動車』破綻からの再生手続きは振り出しに戻りました。

会社清算に進む可能性が高まったのですが、救いの手が差し伸べられるかもしれません。

韓国メディアに『Ssangbangwool』(SBW)グループが買収に乗り出すという報道が出ました。

Money1でも少しだけご紹介したことがありますが、同グループは破綻したLCC(格安航空会社)『イースター航空』の買収に手を上げたことがあります。結局『イースター航空』はゴルフ場管理・不動産賃貸業の『ソンジュ』が買収することになりましたが。

『SBW』が本当に『双竜自動車』を買収するかどうかはまだ分かりませんが、韓国政府としては再生に向かうのが望ましいので、『SBW』が本当に再生させてくれるならそれに越したことはないでしょう。

しかし、どうも皆さんお忘れのようですが、この『双竜自動車』は赤字続きでどうしようもない業績を積み重ねている会社なのです。

2021年の業績が2022年03月31日に公示されています。以下をご覧ください。

2021年
総売上:2兆4,293億ウォン
営業利益:-2,613億ウォン
当期純利益:-2,579億ウォン

『韓国金融監督院 公示システムDART』公式サイト

驚くなかれ「20四半期連続の赤字」です。四半期連続の赤字記録を更新しています。

約半数の従業員が無期限無休求職になっているにもかかわらず、このような業績です。

2022年第一四半期も当然のごとく赤字が見込まれており、2021年末時点で「資本:-806億ウォン」ですでに資本蚕食状態で負債比率の計算もできなくなっているのです。

また、2022年03月31日の公示によれば、『双竜自動車』は「財務諸表について監査法人が意見を拒絶した」ことにより、上場廃止事由が発生した--となっています。04月14日までに改善できなければ上場廃止です。

会社を清算した方が話はすっきりするかと思われるのですが、それでも火中の栗を拾いにいくという企業があることが不思議でなりません。

ずいぶん前に書きましたが、『双竜自動車』はいわゆる「鶏肋」です。「捨てるには惜しいかもしれないが、さりとて食えるわけでなし」なのです。曹操ならさっさと撤退するのではないでしょうか。

ここまできたのでもう最後まで付き合うしかないのですが、それにしても破綻して法定管理下に入ってから長いです。破綻した『双竜自動車』がどのように決着するのかにご注目ください。

(吉田ハンチング@dcp)

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