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韓国の外貨準備は減少傾向を続けている! 安心できる状況ではない

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最近韓国メディアが「外貨準備増えたー!」「過去最高更新!」といわなくなっています。

また、2022年01月終わり頃には「3カ月連続で減った」と懸念を表明していたのですが、こちらもすっかり陰を潜めました。

では、懸念される状況ではなくなったのでしょうか? 答えは「NO」です。

『韓国銀行』は外貨準備高を、

・Securities(証券類)
・Deposits(預金)
・SDRs(IMF特別引き出し権)
・IMF position(IMFリザーブポジション)
・Gold(金)

に分けてそれぞれの金額を発表していますが、スグに使えるかどうか最も重要なのは「Securities(証券類)」と「Deposits(預金)」です。

このSecurities(証券類)とDeposits(預金)を合計した金額の、2021年01月~2022年03月までの推移を見てみると以下のようになるのです。

上掲のとおり、韓国の「Securities(証券類)とDeposits(預金)を足した外貨準備高」は減少傾向にあります。

2022年03月末時点で「4,330億ドル」で、2021年01月の「4,296億ドル」水準まで戻りました。

これが何を意味しているかといえば、1年以上かけて外国との取り引きで積み上げた外貨資産がほぼいってこいでなくなったということです(1年以上かけて外貨資産がほぼ積み上がらなかった)。

韓国メディアは「01月:4,369億ドル」⇒「02月:4,370億ドル」とわずかながら増加、「4カ月連続で減少しなかった」ので騒がなくなったのでしょうが、1億ドルなので誤差の範囲。

上掲のとおりほとんど横ばいです。

また、03月には『韓国銀行』が自分でプレスリリースに書いたとおり、為替介入でドルを溶かし前月比で40億ドルも減りました。

何度かご紹介していますが、韓国という国は外貨準備が減少しだすと危ないのです(外貨準備が積めなくなってくると危ない/債務でファイナンスしようとするし)。

韓国メディアは、もっと騒ぐべきではないでしょうか。少なくとも筆者は安心できる状況ではないと考えます。なにせ中身がよく分かりませんので。

(柏ケミカル@dcp)

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