無法な戦争を起こしたロシアに対して自由主義陣営国は経済制裁を科しています。
そのため、自由主義陣営国の企業は商売を切り上げて、大挙ロシアから撤退しています。
ところが、『現代自動車』『起亜自動車』など韓国の自動車メーカーがまだロシアで車両組み立てを行っているという報道が出ました。
「それっていろんな意味で大丈夫なの?」と思われますが、ロシアメディア『タス通信』に出ました。
記事から一部を以下に引用します。
中国と韓国のメーカー(Haval、起亜、現代)はロシアで自動車の組み立てを続けていると、産業貿易省のДенис Валентинович Ма́нтуро(デニス・ワレンチノヴィチ・マントゥロフ)大臣は記者団に語った。
「Haval(ロシア連邦での生産を継続:TASSノート)。Kia、Hyundaiには在庫があり、Avtotorの生産は維持されている。減少しだけです。さらに、Hyundaiはサンクトペテルブルクである程度の生産量を増やしている」と彼は述べた。
(中略)
マントゥロフは、ロシア当局は他人の財産を主張しないが、外国企業が去ったときに地元の参加者に支配権を移すことは容認できると考えている、と付け加えた。
(後略)⇒参照・引用元:『タス通信』「Мантуров: китайские и корейские автопроизводители продолжают сборку машин в России」
このマントゥロフ大臣の言葉が正しければ、『現代自動車』『起亜自動車』はロシアでまだ操業を続けていることになります。
しかし、この報道が出た5時間後、同じ『タス通信』に今度は「現代はロシアで自動車を組み立て続けているという報告を否定した」という報道が出ました(笑)。
この記事では、
韓国の自動車メーカーである『現代自動車』は、同社とその子会社である『起亜自動車』がロシアでまだ自動車を組み立てているという報告を否定した。
これは、木曜日に『現代自動車』が発表した声明で述べられたものである。
(後略)⇒参照・引用元:『タス通信』「Hyundai опровергла информацию о том, что продолжает собирать автомобили в России」
ロシアの大臣が勘違いして発言したのかもしれませんが、もし本当に『現代自動車』と『起亜自動車』のロシア工場が動いているのだとすると、可能性は2つだけ。
①『現代自動車』がうそをついている
②第三者が操業している
①だとすると、国際的に問題視されそうな気がいたしますし、②の場合は、『現代自動車』と『起亜自動車』が閉めた工場をロシアの人たちが勝手に操業していることになります。
日本の『丸亀製麺』をロシア人が勝手に営業してる――みたいな話なわけです。この場合、『現代自動車』にとっては資産が接収されたことになり大損害です。
さて本当のところはどうでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)