韓国「尹新政権」組閣進まず!「親日かどうか」など難癖

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韓国尹錫悦(ユン・ソギョル)新政権の組閣が遅れています。国会で多数派を占めている現政権与党『共に民主党』が長官候補の人事聴聞会で難癖をつけているためです。

先にご紹介したとおり、国務総理(=首相)さえ通してしまえば後はなんとかなるのですが、首相に指名された韓悳洙(ハン・ドクス)さんの聴聞会すら難航しています。

韓悳洙(ハン・ドクス)さんは、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で首相を務めたこともある人なので、進歩派の『共に民主党』が非難する筋はないはずなのですが、激しく抵抗しています。

『共に民主党』は韓悳洙(ハン・ドクス)さんを通したらおしまいだと分かっているので必死に抵抗しているのですが、次期政権に協力するという姿勢は全く見えず、『共に民主党』の難癖の付け方は異常という他ありません。

なにより、尹錫悦(ユン・ソギョル)さんを大統領に選んだ国民の意思を無視しています。

「お前は親日派だ」として貶めようとする

長官候補者に「親日派」というレッテルを貼るべく、徹底的に難癖をつけるという様相も見せています。

例えば、2022年05月02日に行われた、文化体育観光部長官に指名された朴普均(パク・ボギュン)さんに対する人事聴聞会では、『共に民主党』の議員から、

「2013年12月、天皇誕生日の祝賀会に出席しているが、招待された人だけが入ることができる。どうやったか」

という質問が行われています。朴さんは『中央日報』の記者だったので、

「招待状はもらっていない。ただ行っただけだ。取材記者が行ってはいけないなどということがあるのか」と答えています。『共に民主党』議員は、朴さんに「親日派」のレッテルを貼りたいだけなのです。

2011年の東日本大震災の際に朴さんが書いたコラムを元に、田溶冀(チョン・ヨンギ)『共に民主党』議員は「日本がかなり好きなようだ」などとも述べています。

朴さんは、大震災に遭っても秩序だって行動する日本人を称賛して「巨大な災難を吸収、克服する日本の文化は特別だ」と書いたのですが、これが「日本がかなり好きなようだ」になるのです。

朴さんは「東日本大震災当時、日本人の秩序意識は韓国のマスコミだって高く評価した」「ひとのせいにせず自ら責任意識を持つという意味だった」と反論しました。

日本人には理解できないし、許しがたいことですが、韓国では「親日派」というレッテルを貼られることは非常な汚点となります。上掲の朴さんは一例に過ぎません。各候補ともあの手この手の反論でガラをかわそうとしています。

長官候補の人事聴聞会は一種の魔女狩り、もっといえば異端審問会のようになっています。異端かどうかを判断するのは多数派を占めている『共に民主党』。

進歩派だそうです。何がどう進歩した人たちなのでしょうか。

閣僚、首相すら決まらず船出する可能性がある

このような状況ですので、尹錫悦(ユン・ソギョル)新政権の組閣は進んでいません。各政府機関の長官が全く決まらず、いや首相すら決まらず2022年05月10日を迎える可能性があります。

尹錫悦(ユン・ソギョル)政権にとっては困難な船出です。

尹錫悦(ユン・ソギョル)さんは大統領候補に名乗りを上げたときに自らを「叩かれれば叩かれるほど強くなる」と述べました。この苦境を跳ね返すことができるのかに注目です。

(吉田ハンチング@dcp)

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