Money1では連日、KOSPI(韓国総合株価指数)の状況についてご紹介していますが、読者の皆さまもご存じのとおり状況は悪くなっています(以下のチャートは『Investing.com』より引用:月足)。
↑月足なので、ローソク足1本が1カ月の値動きを示します。05月もこのまま進むといよいよ危ないのではないかという局面です。
韓国取引所によると、2022年04月末時点の韓国4大グループの時価総額は、2021年12月末と比較して「26兆ウォン」減少しました。
以下をご覧ください。
韓国4大グループ「株式の時価総額」変化
●『サムスン』グループ
2021年12月末:669兆ウォン
2022年04月末:599兆ウォン
小計:-70兆ウォン●『SK』グループ
2021年12月末:210兆ウォン
2022年04月末:181兆ウォン
小計:-29兆ウォン●『現代自動車』グループ
2021年12月末:128兆ウォン
2022年04月末:121兆ウォン
小計:-7兆ウォン●『LG』グループ
2021年12月末:125兆ウォン
2022年04月末:205兆ウォン
小計:+80兆ウォン●4大グループ合計
2021年12月末:1,132兆ウォン
2022年04月末:1,106兆ウォン
小計:-26兆ウォン
『サムスン』グループは時価総額を70兆ウォンも失っています。4大グループを足すと26兆ウォンで済んでいますが、これは『LG』グループが「+80兆ウォン」で回ったためです。
他の3つのグループは全部時価総額を失っているのに、なぜ『LG』グループだけがプラスなのでしょうか?
答えは簡単で『LGエネルギーソリューション』という史上最高に預託金を集めたIPO(新規株式公開)があったためです。その分の株価が足されてかさ上げされただけです(上掲のとおり『LG』グループ株式の時価総額は1.6倍になった)。
このように4大グループが大きく時価総額を失ってしますので、KOSPIが上がらないのも当然ですし、また新規のIPOが大変難しくなっています。
(吉田ハンチング@dcp)