韓国自動車産業は中国市場を失いつつあります。2012年には「10.0%」あったシェアも2020年には「4.0%」(3.5%の統計あり)まで下落しました。
ここまで攻勢をかけてきましたが、中国市場における韓国自動車の黄昏時が訪れたようです。
↑2020年には『現代自動車』『起亜自動車』合わせて販売台数は「66.5万台」となり、最も売れた2016年の「179.2万台」から62.9%も下落しました。
Money1でも以下の記事でご紹介しましたが、2021年05月、『現代自動車』は北京第1工場の売却を決定しました。
韓国『現代自動車』中国工場の売却を推進と判明!サンドイッチ状態抜け出せず
韓国自動車企業が世界最大の中国市場でシェアを落とし続けています。2020年には『現代自動車』『起亜自動車』合わせて販売台数は「66.5万台」となり、最も売れた2016年の「179.2万台」から62.9%も下落しました。ちなみにシェアは3.5...
この工場は、『現代自動車』が中国に初めて建設した生産拠点。しかし、自動車の販売台数が減少したため、生産調整で2019年04月には稼働停止となっていたのですが、ついに売却となったのです。
第2工場も売却! 第4工場も売却するかも
2021年09月07日、韓国メディア『毎日経済』は『現代自動車』が第1工場に続いて第2工場の売却も進めていることが報じられました。
また、常州にある第4工場も売却するか、生産車種の変更を考慮中とのこと。中国当局が生産車種変更に承認を出さないため、このままだと電気自動車を生産できる施設に転換できず、そのため売却することになるかも……と書いています。
もし、この報道が本当であれば、生産車種の変更にまで中国当局の承認を得なければならないという面倒なシステムのようです。
中国工場の整理は、『現代自動車』にとってつらいものかもしれませんが、中国共産党に何をされるか分かりませんので、今のうちに工場を畳むというのは勇断ともいえます(遅きに失した感も否めませんが)。
中国はもはや外国企業が資金を投じても「いいことがない」場所なのではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)