韓国自動車企業が世界最大の中国市場でシェアを落とし続けています。
2020年には『現代自動車』『起亜自動車』合わせて販売台数は「66.5万台」となり、最も売れた2016年の「179.2万台」から62.9%も下落しました。
ちなみにシェアは3.5%まで下落しています。
『現代自動車』は中国に乗用車工場を5つ、商用車工場を1つ保有していますが、このうちの少なくとも1つの売却を進めていることが分かりました。
韓国メディア『朝鮮日報』の報道によれば、売却を推進しているのは北京第1工場で、これは『現代自動車』が中国に最初に造った製造拠点。中国市場での不振によって2019年04月に稼働を停止したのですが、ついに売却することになったようです。
先にご紹介しましたが、2020年『現代自動車』は中国市場で約2兆ウォンの損失を出しています(『起亜自動車』含む)。効率化していかないと仕方がないという判断でしょう。
同記事によれば、売却先は中国『理想汽車』が有力とのこと。『理想汽車』はEV(電気自動車)のスタートアップ企業です。
最後の反攻作戦になるのでは
中国市場は世界最大で手放すわけにはいきませんが、韓国の自動車企業はスマホと同じ道をたどっています。技術が中国企業にキャッチアップされたら、安値競争では中国企業に勝つことはできず、高級品ブランドでは先進国企業には勝てない。高級品ブランドというのは、スマホの場合は『Apple(アップル)』、自動車なら『BMW』や『メルセデス・ベンツ』『レクサス』です。
韓国企業はサンドイッチ状態から抜け出させず、すりつぶされてしまうのです。スマホは実際そうなりました。『現代自動車』『起亜自動車』ともに中国市場で再攻勢をかけるようですが、これが最後の反攻作戦になるのではないでしょうか。
⇒参照・引用元:『朝鮮日報(日本語版)』「『中国の成長神話は忘れろ』現代自動車北京第1工場売却に込められたビジョン」
(吉田ハンチング@dcp)