韓国尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の秘蔵っ子にして、法務部長官となった韓東勳(ハン・ドンフン)さんですが、文政権が通過させた「検察から捜査権を完全に剥奪する法律」に対する本格的な反攻作戦を実施しています。
「検察から捜査権を完全に剥奪する法律」は、2022年09月に施行されますのでもう時間がありません。
法務部長官自らが違憲審判の請求人になる!
韓東勳(ハン・ドンフン)法務長官は、「検察から捜査権を完全に剥奪する法律」が憲法違反であるとして効力を停止させるべく、「違憲対応TF」を編成。金ソクウ検事(部長級)をそのTopに据えました。
この金検事は、かつて「統合進歩党の解散」について憲法裁判所の審議対応TFで活躍したことがあります。熟練者です。
2022年06月27日、ついに韓国法務部が「検察から捜査権を完全に剥奪する法律は憲法違反である」として、憲法裁判所に審判請求を出しました。
同時に「検察から捜査権を完全に剥奪する法律」の効力停止の仮処分申請も同時に出しています。
憲法裁判所の違憲審査が長引いても「効力停止の仮処分」が認められれば時間を稼ぐことができます。
審判請求人は、韓東勳(ハン・ドンフン)法務部長官その人です。
韓国メディア『朝鮮日報』は、韓東勳(ハン・ドンフン)法務部長官の言葉を以下のように伝えています。
「誤った動機と手続き、内容で司法システムが壊れれば、国民が犯罪から保護されない。必要であれば、憲法裁での弁論に直接出席する」
「オレが討って出る」と正面突破を図ったわけです。
オヤジはオヤジで手を打っている!
一方、オヤジ分の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の方も、パダワンの動きに併せて「警察庁」を絞り上げる方向で改革を進めています※。
行政安全部が直接警察を指揮するための「警察局」を開設するのです。
これは、検察の力を削ぎ、その一方で警察をすっかり手なづけた文前政権に対する反撃です。
また、この措置は「09月に検察から捜査権を完全に剥奪する法律が施行されてしまった」ときのための布石です。
それまで検察が持っていた捜査権が警察に移されたとしても、指揮系統が明確に韓国政府・行政安全部にあれば、前文政権に対する捜査が緩むことはないからです。
ことほどさように、尹錫悦(ユン・ソギョル)、韓東勳(ハン・ドンフン)の師弟コンビは正面突破を図って戦力の集中と配置を行っています。
韓国では今、ドラマよりもはるかに面白い事態が進行中なのです。ぜひ、読者の皆さまもご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)