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韓国の国民年金は「韓国株」で30兆蒸発!

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時価総額の蒸発シリーズみたいになって恐縮です。

年金基金はクジラです。巨額資金を運用していますので、その売買動向は市場に大きな影響を与えます。これは韓国でも同じです。

時に個人投資家から、「国民年金基金が売るから上がらないんだ」といった非難を浴びることがあります。外国人投資家と同じく下落の槍玉に挙げられるわけです。

『CEOスコア』が興味深いデータを出しています。

2021年末に国民年金基金が保有した株式(投資した国内上場会社の5%以上保有した株価の現況)の時価総額合計は「151兆9,173億ウォン」だったのですが、これが2022年07月08日の時点では「121兆8,095億ウォン」に激減したというのです。

30兆1,078億ウォン」の減少(-19.8%)です。

KOSPI(韓国総合株価指数)で確認してみましょう。

KOSPIでは、終値ベースで2021年12月30日から2022年07月08日まで21.1%も下落しています。

国民年金基金の時価総額減少幅「-19.8%」に近い数字です。売却したというよりも含み損を抱えた状態といえそうです。恐らく「しゃーない」と時価総額約30兆ウォンの蒸発に耐えている状況なのでしょう。

もちろん、中には売却を進めた銘柄もあり、最も持ち分を減らしたのは『SKハイニックス』で、持ち分率は9.04%から8.17%に下がり、保有持ち分の価値は8兆6,200億ウォンから5兆6,414億ウォンへ、2兆9,786億ウォン-34.6%)も急減しています

持ち分が1%も減っていないのに、時価総額は「-34.6%」ですから、いかに韓国株式市場が下落しているのかが分かります。

問題なのは、今のところ上昇しそうな気配が全くないことです。

(吉田ハンチング@dcp)

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