韓国の通貨安、株安が注目されており、一般でも「そろそろドボンなんじゃないのか」という見方が出始めています。また、世界を股にかける高利貸しIMF(International Monetary Fundの略:国際通貨基金)からは「アメリカ合衆国と中国の貿易戦争で最も割を食うのは韓国」といった意見も表明されています。
04月実績でPBR「1」って……
韓国株式市場の代表的INDEX(指標)である「KOSPI」を見てみると、以下のように確かに低迷しています(チャートは『Bloomberg』より引用/直近1カ月)。
そして株価の割安感を示すPBRを見てみると、なんと04月実績で「1」となっています。PBRというINDEXは「株価 ÷ 1株当たりの純資産」で求められますが、これが「1」ということは「会社が解散した時に、戻ってくるお金と株価が同じ」ことを意味しています。つまり、企業活動による利益の積み上げがなんら期待されていないレベルの株価というわけです。これは大変によくありません。
普通なら「割安だから買おう!」となるのですが、IMFの声明などもありますので韓国の株式市場に資金を投じる猛者はなかなかいないのが現状ではないでしょうか。
日経平均もPBR「1.06」ですけどね
日本も日経平均が05月27日時点でPBR「1.06」ですから、よそさまのことを笑っている場合ではないのですが、少なくとも時価総額では、まだアメリカ合衆国に継ぐ規模であることは確かです。日本の株価市場の問題点は「市場参加者のメインが外国資本であること」といわれますが、その弱点が「日本株の割安感」にも表れているのです。
(柏ケミカル@dcp)