2022年09月08日、日本の財務省から2022年07月中の経常収支のデータが公開されました。
さっそく韓国メディアには「日本の貿易赤字が深刻」といった記事が出ました。せっかくですので、財務省の公表したデータを見てみましょう。以下をご覧ください。
貿易収支:-1兆2,122億円
サービス収支:-7,908億円
第1次所得収支:2兆4,332億円
第2次所得収支:-2,013億円
経常収支:+2,290億円
貿易収支は「1兆2,122億円」の赤字です。サービス収支も「7,908億円」の赤字。
ところが、投資からのアガリなどを計上する第1次所得収支が「+2兆4,332億円」もあるので、経常収支は黒転して「+2,290億円」で締まっています。
日本は貿易でもうけた分の黒字を長年に渡って海外に突っ込んできたため、そのアガリが莫大な金額になっており、韓国のように「貿易収支が赤転したら国が傾く」なんてことにはならないのです。
ただし、さすがに日本も08月は危ないと目されています。
財務省の公開した速報値によると、2022年08月の貿易収支は「-2兆8,173億円」と、比較可能な1979年以降で単月の赤字としては過去最大。
これで経常収支が大きく赤転すると、また韓国メディアが騒ぎそうです。
もっとも、韓国だって08月は経常収支が危ないのですが。
(吉田ハンチング@dcp)