韓国は主力輸出品目として、電気自動車用の二次電池に注力しています。前文在寅大統領は「K-バッテリー」として喧伝し、半導体に匹敵する韓国を代表する輸出品目だと誇りました。
電気自動車用バッテリーで世界的に有名な韓国企業は、
『SK On』
(2021年10月に『SKイノベーション』から独立:完全子会社)
『サムスンSDI』
の3社です。
この3社は世界の電気自動車用シェアでTop10の中に入っています。日本企業では『Panasonic(パナソニック)』が一社で気を吐いている状態です。
しかし、韓国企業も安閑とはしていられません。内燃機関エンジンを搭載した自動車では日欧米企業に勝てないので、電気自動車に舵を切った中国企業が数を頼みにシェアを伸ばしているからです。
『SNEリサーチ』の調査でも、韓国企業が中国企業に押されていることを示すデータが出ています。
2022年01~09月・車載用バッテリーシェアランキング
第1位 『CATL』(中国)……35.1%
第2位 『LGエネルギーソリューション』(韓国)……14.1%
第3位 『BYD』(中国)……12.8%
第4位 『パナソニック』(日本)……8.1%
第5位 『SKイノベーション』(韓国)……6.2%
第6位 『サムスンSDI』(韓国)……4.9%
第7位 『CALB』(中国)……4.0%
第8位 『Guoxuan』(中国)……2.9%
第9位 『Sunwoda』(中国)……1.7%
第10位 『EVE』(中国)……1.3%
その他……8.9%⇒データ出典:『SNEリサーチ』
韓国企業3社のシェアは計「25.2%」になりますが、前年同期(2021年01~09月)は「32.5%」あったのです。
ですので、1年間で韓国企業はシェアを「7.3%」も失ったことになります。
上掲のとおり、電気自動車用バッテリーのシェアは中国企業が押しまくっています。韓国企業はこれ以上シェアを失わないようにしたいところなのです。
(吉田ハンチング@dcp)