小ネタですが、興味深い報道なのでご紹介します。
とうとう『日本経済新聞』が「韓国の金融市場は大丈夫なのか」という記事を出しました。韓国金融監督院の李卜鉉(イ・ボクヒョン)院長の記者会見の模様を伝えています。
記事から一部を引用すると以下のような具合です。
韓国金融監督院の李卜鉉(イ・ボクヒョン)院長は7日、韓国内でくすぶる金融不安説について「1997年の通貨危機、2008年の金融危機と比べて今は管理可能な状態だ」と述べた。
通貨危機の再来についての問いに「当時と比較する水準ではない」と答え、韓国経済の健全性を強調した。
(中略)
金融不安の発端はテーマパーク「レゴランド・コリア」の債務不履行問題だった。
9月29日に期限を迎えた2050億ウォン(約210億円)の債務返済が滞り、出資元の国内証券会社などの信用不安につながった。
李院長は「プロジェクトファイナンス全体の不良債権につながらないようリスク管理に最善を尽くす」と述べた。
(後略)
『CNN』の某記者が現地入りするとその国は危ない、みたいな話かもしれませんが、『日経』の記事で韓国の金融監督院の院長が「大丈夫」と言えば言うほどフラグが立つような気がしないでもありません。
ウォン安も一段落か――というチャートになってきましたが、これで大丈夫というわけではないのです。なぜなら「ドル強」が和らいだとしても、これから危機に陥るかもしれないからです。
(柏ケミカル@dcp)