2022年10月27日、ロシアのプーチン大統領はバルダイ会議(Valdai Discussion Club)で演説を行い、その中で「ウクライナに武器を提供する場合、韓国とロシアの関係が破綻する」珍しく韓国を名指しで非難しました。
韓国の第二十大統領室は、この発言に対して「殺傷兵器などを(ウクライナに)供給した事実がない」「あくまでも私たちの主権の問題」と反論したのですが……。
実は、水面下で韓国からウクライナに対する武器供与の話が進んでおり、ロシアはこれをキャッチしていたようです。『Wall Street Journal』に以下のような記事が出ました。
韓国は、ソウルとワシントンの間の秘密の武器取引を通じて、ウクライナ軍向けの砲弾を初めて販売する。
この動きは、数カ月後のロシアとの戦争における軍需物資のためのグローバルなスクランブルを反映したものである。
この取り引きに詳しいアメリカ合衆国当局者によれば、合衆国はウクライナに納入される155mm砲弾10万発を購入する。
これは、少なくとも数週間の集中戦闘のためにウクライナの砲兵部隊に供給するのに十分な量である。
合衆国を経由することで、韓国は、ウクライナに致命的な軍事支援を行わないという公約を守りながら、北朝鮮を抑止する上でソウルの最大の同盟国であるワシントンを支援できるのだ。
(後略)⇒参照・引用元:『Wall Street Journal』「South Korea to Sell Arms to U.S. for Ukrainian Forces Fighting Russia」
この報道が正しければ、韓国は合衆国に155mmm砲弾10万発を合衆国に売り、それがウクライナに送られることになります。
間接的とはいえ「ウクライナへの武器供与」には変わりなく、当然、これはロシアを激怒させることになるでしょう。
興味深いのは、北朝鮮がロシアに砲弾を供与しているという情報があることで、
南朝鮮 ⇒ ウクライナに砲弾供与
と、南北朝鮮共に今回のロシア・ウクライナ戦争に武器を供与していることになるのです。
つまり朝鮮半島で使われるための砲弾が遠くロシア・ウクライナ正面まで運ばれ使用されることになります。なんという皮肉な話でしょうか。
気になるのは、韓国からポーランドに売却される戦車などです。韓国内では「防衛産業が好景気」と湧いているのですが、ポーランドはウクライナのすぐ隣です。韓国製の戦車などがウクライナに供与される可能性はないのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)