待っていた『韓国電力公社』(以下『韓国電力』)の2022年第3四半期の業績が公開されました。
毎度おなじみの『DART』の公示データです。以下をご覧ください。
↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。2022年第3四半期
総売上:19兆7,729億5,800万ウォン(+20.1%)
営業利益:-7兆5,309億4,100万ウォン(-704.0%)
当期純利益:-5兆8,842億1,300万ウォン(-473.6%)2022年01~09月
総売上:51兆7,650億6,300万ウォン(+14.7%)
営業利益:-21兆8,342億1,100万ウォン(-1,842.6%)
当期純利益:-16兆6,459億5,700万ウォン(-956.6%)※( )内は対前年同期比の増減
2022年第3四半期の営業利益は「約-7.5兆ウォン」となり、第2四半期より赤字が「約9,367億ウォン」増えました。
「第3四半期は-10兆ウォンに達するのではないか」という予測もありましたが、そこまではいきませんでした。しかし、大赤字には変わりありません。
2022年は累計で約22兆ウォン(-21兆8,342億1,100万ウォン)の赤字となりました。
しかも、対前年同期で赤字の拡大がハンパではない事態になっています。
第3四半期だけで、対前年同期比の増減が「-704%」。赤字が7倍も増えたのです(なので赤字金額は8倍超になった)。
同様に第1~3四半期累計で見ると、対前年同期比の増減が「-1,842.8%」。つまり赤字が18倍も増えて、赤字金額は19倍超となったのです。
無茶苦茶な結果です。
この赤字は、何度もご紹介しているとおり、資源・燃料価格の急騰によって発電コストが急上昇しているのに電気代を据え置きしてきたことが原因です。また、原発を稼働停止にしてクリーンエネルギーへの大転換を行ったのも理由に挙げられます。
つまり、前文在寅政権のせいです。
この大赤字を埋めるため『韓国電力』は巨額の債券発行に乗り出しており、(公社であるため)親方太極旗で下手に信用格付けが高いものですから、他の企業の債券が売れなくなる――という債券市場の混乱を招く結果となっています。
『韓国電力』を巡る騒動は、頭の悪い働き者をTopに据えるといかに味方に被害を与えるかという見本です。
(吉田ハンチング@dcp)