「そんなことは分かってただろう!」という話です。
現在韓国は大雪・寒波に見舞われているのですが、韓国メディア『ソウル経済』に「必然の帰結」という記事が出ました。
Money1でも何度もしつこくご紹介したとおり、前文在寅大統領は「脱原発・クリーンエネルギー政策」に邁進し、太陽光・風力発電施設を乱造しました。
韓国の産業通商資源部が立案した「2050 カーボンニュートラル」のロードマップは実現などおよそ不可能な「おとぎ話」だったわけですが、それでも臆面もなく「実現できるかどうかではない。これは必ず行かねばならぬ道だ」と精神論で反対を押し切りました。
理念先行で現実を見ない左派・進歩系のアンポンタンに政権を握らせるとこうなる――という見本で、文在寅政府のせいである「人災」が今冬韓国を襲っています。
『ソウル経済』の記事から以下に引用します。
太陽光が大雪のために再び自分の役割を果たせなかった。
大雪が降った21日、国内太陽光発電施設による最大発電量は、太陽光設備全体の10分の1水準である2.82GWに過ぎなかった。
文在寅政府の「つべこべ言わずにクリーンエネルギー」で林野はもちろん農地まで覆っている太陽光発電施設に対する電力不安が大きくなっている。
22日の電力取引所によると、21日午後1~2時、太陽光発電が全発電量に占める割合は3.1%(2.82GW)にとどまった。
午後1~2時は高い日照量により太陽光発電効率が最も高い時間帯にもかかわらずだ。
(後略)⇒参照・引用元:『ソウル経済』「」
太陽光発電施設が見込まれた発電量の1/10しか電力を生産できませんでした。
雪がパネルを覆って発電量が伸びなかったことも大きな原因ですが、冬至に近いので日射量がそもそも足りないのです。
天候などに左右されず燃料費も比較的安定している原発が韓国の電力供給の基礎部分を担っていますが、冬季の太陽光発電の非力化を埋めるのはLNG火力発電所です(ちなみに石炭火力発電所は文在寅政権が基本廃止のロードマップを引いたものの夏には電力不足で再稼働されました)。
しかし、世界的資源高で燃料となるLNGの価格が急騰しています。LNG火力発電所の稼働率が上がれば上がるほど『韓国電力公社』の赤字額が大きくなるのです(電気料金が適正価格でないため)。
21日の最大電力需要は「92.999GW」で、07月に記録した歴代最高の「92.990GW」を更新しました。
尹錫悦(ユン・ソギョル)政権が慌てて稼働した原発によって支えられていますが、そもそも前アンポンタン政権が愚かなことをしなければいらなかった苦労なのです。
韓国では世にもあほらしい事態が起こっています。
(吉田ハンチング@dcp)