2022年12月21日、法定管理下に入っていた『双竜自動車』を買収し、再生の道筋をつけた韓国『KGグループ』のクァク・ジェソン会長(『双竜自動車』会長も兼任)は、『双竜自動車』の社名を変更することを明らかにしました。
新たな社名は『KGモビリティ』となります。
『双竜自動車』は長く親しまれてきた看板を下ろし、新社名『KGモビリティ』をブランドネームとして再生の道を歩いていくことになりました。
この社名変更について、クァク会長は以下のように述べています。
(前略)
クァク会長は「(買収後)『双竜自動車』にするのか、グループ会社名の『KGモビリティ』にするのかとても悩んだ」とし「『双竜自動車』にはファンダムがある一方、これまで被ってきた痛いイメージもある」と説明した。
(後略)
病気と訳すか痛いとするかは難しいところですが、最近では「痛いやつ」といった言い方もありますので、「痛い」でもイメージは通じるのではないでしょうか。
クァク会長の言わんとしているところは、『双竜自動車』についている負のイメージを一掃したいということでしょう。
連続赤字を継続しオーナーが転々としたこと、また2009年に起こった「玉砕ストライキ」での激しい労働争議などを過去のものとして、生まれ変わったところを見せたいのだと思われます。
クァク会長の気持ちはもっともですが、『KGモビリティ』に負のイメージがつかずに済むかはこれからの業績、労使関係にかかっています。ぜひ韓国を代表する完成自動車メーカーに成長してほしいものです。
ともあれ、『双竜自動車』の名称は35年ぶりに下ろされることにりました。お疲れさまでした。
(吉田ハンチング@dcp)