韓国「経常収支」が2010年水準まで落ち込んだ!回復できるか

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2023年02月08日、『韓国銀行』が2022年12月の国際収支統計を公表。これによって(速報値ながら)2022年の経常収支が締まりました。

先にご紹介したとおり、「2022年の経常収支:298億90万ドル」となりましたので「2021年の経常収支:852億2,820万ドル」と比較して「553億9,730万ドル」の減少。65%を失いました。

韓国がドボン騒動を起こしたアジア通貨危機時の1997年から2022年までの経常収支の推移を見ると、以下のようになります。

2022年にいかにひどく落ち込んだのかが一目瞭然です。韓国の経常収支は「2010年:279.5億ドル」水準まで落ち込みました。

問題は、これを戻せるのか?です。

韓国が経常収支を大きくするためには、貿易収支が大きな黒字でなければなりません。これは、日本のように「貿易収支が赤字だろうが、海外からの所得が計上される第1次所得収支が巨額の黒字で、そのために経常収支が黒転する」ことができないからです。

韓国はいまだに貿易収支に依って経常収支を黒字にしており、日本の複製に勤しんできた国ですが、この点はまだコピーできていません。

つまり、韓国が2023年に経常収支を戻したいのであれば、やはり貿易収支を大きな黒字にするしかないのです。

そのためには、

半導体の輸出が旧に復するか?
対中国貿易の黒字が戻るか?

の2点が焦点になります。

結論からいえば、については少なくとも第1四半期は望み薄です。IT需要が回復する予想はまだ出ておらず(下半期に回復するのでは?という観測はあります)、メモリー半導体の価格が戻るまでは苦しい状況が続くでしょう。

また、については、中長期的に対中国貿易はマイナスで定着するのではないか?という観測が出るほどに望み薄です。

韓国は中国以外に貿易でもうかる国・地域を見つけないといけません。

尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が「政府機関の全員が産業通商資源部のような心構えで輸出を増やそう」などと述べているのは、危機感の現れであり、問題点を正しく認識していることを示しています。

韓国はとりあえず輸出を増やすしかないのです。

さあ「できる」でしょうか?

(柏ケミカル@dcp)

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