2023年02月07日、中国の国家外貨管理局から2023年01月時点での外貨準備が公表されました。以下をご覧ください。
外汇储备……3兆1,844.62億ドル
(Foreign currency reserves)
対前月比:+567.71億ドル基金组织储备头寸……109.82億ドル
(IMF reserve position)
対前月比:+1.43億ドル特别提款权……519.71億ドル
(SDRs)
対前月比:+8.12億ドル黄金……1,252.83億ドル
(Gold)
対前月比:+80.48億ドル其他储备资产……-2.04億ドル
(Other reserve assets)
対前月比:+1.91億ドル計:3兆3,724.94億ドル
対前月比:+659.64億ドルデータ出典:『中国 国家外貨管理局』公式サイト
当月は一気に「外汇储备」が「567.71億ドル」も増加しました。SDRsや金なども入れると「+659.64億ドル」の増加です。
「派手だね、どうも」というセリフがぴったりな増え具合です。2022年01月から2023年01月までの「外汇储备」の推移を見ると以下のようになります。
2022年09月には「3兆290億ドル」となって、いよいよ「3兆ドル」を割るか?――だったのですが、10月以降は増加に転じ、ついに3兆1,845億ドルまで戻しました。09月比で「約1,555億ドル」も増加しています。
ただし、この中身は何か?です。
Money1でも何度もご紹介しているとおり、中国はアメリカ合衆国公債の保有をどんどん減らしています。
↑合衆国財務省が公表している直近2022年11月までのデータ。2022年05月に1兆ドルを割り込んで合衆国公債の保有額を著しく下げています。
外貨準備高は増えているのに、合衆国公債の保有金額は下がっている。つまり、中国の外貨準備は中身の分からない外貨資産が増加していることになるのです。
(吉田ハンチング@dcp)