中国のSNSで面白い話題が盛り上がっています。
中国では3,000万人を超える男性が結婚難に直面しているというのです。
元ネタは、『中国人口学会』副会長で『南開大学経済学院』教授である原新さんの「中国人の妻を見つけられない男性は3,000万人以上いる」という発言です。
実際、中国では一人っ子政策が国を挙げて推進され、男子が望まれたために、男女比が極端に男性多数になってしまいました。
『独立行政法人 経済産業研究所』の殷婷研究員の寄稿から引いてみます。
(前略)
これらの問題の背景には、70年代末から実施された「一人っ子政策」の影響により、男女の人口バランスが崩れていることがある。すなわち、男女比(女性100人当たりの男性の数)の問題である。
通常は女性100人に対して男性が102~107人までの間であれば自然の状態だと言われるが、中国の国家計画出産委員会の統計によると、中国における男女比は118である。
つまり女性を100人としたとき男性が118人となることを意味しており、世界の平均的男女比を大幅に上回っている。
(後略)⇒参照・引用元:『独立行政法人 経済産業研究所』「男女比が崩れた中国では本当に女性は「選び放題」なのか?―中国北京市の婚姻登録業務データからわかった結婚の実態―」
念のために書きますが、この殷婷先生の寄稿は2014年09月05日のものです。
中国当局は「一人っ子政策」を撤廃して、2016年に全面的に2人目の出産を認めました。しかし、出生数が増加したのは2016年だけで後は減少を続けてきました。
適齢期の女性人口も減少しているので人口が増えるわけはありません。
今回の「3,000万人」については、ネットで「3,000万人どころか5,000万人余っているだろう」という揶揄の声もありました。
(吉田ハンチング@dcp)