中国の大手企業が「尿素の輸出を絞ります」としたため、韓国では「すわ一大事!」となりました。
Money1でもご紹介したとおり、韓国の産業通商資源部が「今回は大丈夫だってば」と火消しに動きました。
本当に大丈夫?だったのですが、やはりじわじわと影響が出ています。先々の品不足を懸念した買い占めです。
韓国内でどのような状況になっているのか、韓国メディア『東亜日報』が記事にしていますので、以下に一部を引いてみます。
中国の尿素輸出規制以降、尿素水の価格が暴騰している。
あるオンラインショッピングモールで販売されている尿素水は、従来の3倍近くまで価格が高騰した。
政府は改めて「問題ない」という立場を明らかにしたが、品切れや価格暴騰が続き、ディーゼル車の運転手はもちろん、貨物車の運転手は不安感を隠せない。過去に尿素水が手に入らず、車を止めていた苦い記憶があるからだ。
(中略)
しかし、現場では不安感が漂っている。
21トンウイングボディーの貨物車を運行するハ・ジェヒョク氏(30)は、「中国の輸出規制記事が出た後、流通業者が10リットル1万3,000ウォン程度だった尿素水の価格を上げ始めた」とし、「尿素水騒動の記憶があるため、事前に1本でも多く確保するために買い占めが起きている状況」と話した。
ハ氏は2021年の尿素水騒動当時の記憶を思い出しながら不安感を吐露した。
ガソリンスタンドで2時間待ち、首都圏から釜山まで片道1回分の10~20リットルの尿素水をやっと手に入れたり、在庫が見つからず輸入が途絶える事態が起きたとため息をついた。
このような記憶が買い占めを助長しているという説明だ。
過去の「尿素水大乱」の記憶が買い占めに走らせているとのこと。
韓国政府のいうとおり「大丈夫」かどうか、今後の推移に要注目です。
(吉田ハンチング@dcp)