Money1でも毎月ご紹介しておりますが、韓国の外貨準備高。外貨資産はもちろん運用されています。資産運用を担当しているのは『韓国投資公社』(略称「KIC」)。
『KIC』は2005年07月01日に設立された、「韓国政府、『韓国銀行』、公的資金から委託された資産の管理」を行う公社。韓国の外貨準備高の一部を運用しています。
自身の機能について『KIC』は以下のように説明しています。
Facilitate the overseas investment of public funds
公的資金の海外運用を促進するSupport the overseas investment of the excess capital of foreign reserves, pension funds and public funds
外貨準備高、年金基金、公的資金の余剰資金の海外運用を支援する⇒参照・引用元:『KIC』公式サイト「Background」
2023年02月15日、『KIC』の2022年の運用実績が明らかになりました。これによれば、
2022年
年間投資利益:-297億ドル
総資産収益率:-14.36%
株式:-19.27%
債券:-16.65%
年間投資利益:-297億ドル
総資産収益率:-14.36%
株式:-19.27%
債券:-16.65%
となっています。2022年通期でざっくり約300ドルの損を出しました。「収益率:-14.36%」というのは、過去最低の結果です。
これによって、2005年発足以来の通算損益は、
通算損益
2022年末:582億ドル
2022年末:582億ドル
となりました。「2021年末:879億ドル」だったので、「-33.8%」です。
2022年は市場がアレでしたので、仕方がない部分もありますが、約-34%の急減はかなりのものです。
この運用結果は、当然外貨準備高にも影響しているはずなのですが、韓国は「時価で計上しない」ので、損益は表には現れません。
(吉田ハンチング@dcp)