『韓国銀行』から2023年02月時点での外貨準備高が公表されました。以下のようになっています。
2023年02月
外貨準備高:4,253億ドル(約57兆6,579億円)※
(前月比:-47億ドル)<<内訳>>
⇒Securities:3,745億ドル(約50兆7,710億円)
(証券類)
前月比:+31億ドル⇒Deposits:267億ドル(約3兆6,197億円)
(預金)
前月比:-74億ドル⇒SDRs:148億ドル(約2兆64億円)
(IMFのSDR(特別引出権))
前月比:-2億ドル⇒IMF position:44億ドル(約5,965億円)
(IMFリザーブポジション)
前月比:-1億ドル⇒Gold:48億ドル(約6,507億円)
(金)
前月比:増減なし※円換算は2023年03月06日「1ドル=135.57円」のレートで算出
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「Official Foreign Reserves(February 2023)」
当月はなんといっても現金たるDeposits(預金)が74億ドルも減少したことです。2022年01月~2023年02月のDeposits(預金)の推移を見ると以下のようになります。
なぜこれほど減少したのかについて、『韓国銀行』は以下のように述べています。
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2023年2月末の為替保有額」
ドル強で、その他の外貨建て資産をドル換算したときの価値が減ったこと――これは毎度おなじみですが、金融機関の外貨預金が減少した、としているのが興味深いところです。
Deposits(預金)が74億ドル減少して、Securities(証券類)が31億ドル増えています。31億ドルの現金でSecurities(証券類)を買収したとして43億ドルのDeposits(預金)がなくなったことになります。
2022年02月から2023年02月までの外貨準備高の推移を見ると以下のようになります。
2022年はウォン安阻止のために外貨準備を溶かし続けましたが、ドル強が収まって2022年第4四半期にはまた外貨準備が積めるようになりました。
しかし、この02月にまた減少しています。
(柏ケミカル@dcp)