中国金融当局が「のたうち回っている様子」が明らかです。
2023年08月15日、『中国人民銀行』が何の前触れもなく、短期政策金利を下げました。
中期貸出ファシリティ(MLF)金利:-15bp
7日間のリバースレポのオペレート:-10bp
常備貸借ファシリティ(SLF)金利:-10bp
7日間のリバースレポのオペレート:-10bp
常備貸借ファシリティ(SLF)金利:-10bp
これはもちろん流動性を高めてお金を回すための措置ですが、直近3カ月で2回目の引き下げであり、いかに当局が危機感を抱いているかの証明です。しかし「この状況で誰が借りるかよ」です。
これで何が起こったかといいますと、元安が進行しました。
以下がオフショアのドル-人民元のチャートです(チャートは『Investing.com』より引用:以下同/日足/2023年08月16日19:56現在)。
オンショアのドル-人民元はもっと面白いことになっています。以下をご覧ください。
「なんだこりゃ(笑)」という長い下ヒゲが出ています。元安の進行を止めようとしたのですが、これが止められず、チャート上を上に進行した――ように見えます。
15分足にしてみると、さらに面白いです。
元高方向に戻そうというローソク足に対して、すぐさまチャート上を元安方向に戻すローソク足が出現し、入り乱れています。しかも元安方向への進行が止められません。
こういうのをワロス曲線というのではないでしょうか。
「ワロス曲線」とは? 異常なチャートパターン
「ワロス曲線」とは、「韓国の通貨当局が通貨防衛のために為替介入を行い※1、その結果として現れる『極端な上昇・下降を繰り返すチャートパターン』のこと」です。チャート上に下降「\」しては、上昇「/」するというパターンを繰り返すため、「\/\/」...
(柏ケミカル@dcp)