韓国では「黒い半導体」という呼び方がされたりしますが、「いやそれは海苔ですよ」です。
この「海苔」の価格が韓国内で高騰し、国内(政府も)が慌てています。
どのくらいの価格になっているのかというと……2024年04月29日、『韓国農水産食品流通公社』では、乾燥海苔の平均小売価格が「中品」基準で10枚当たり「1,305ウォン」と集計されました。サイズでいうとA4用紙よりちょっと小さいサイズです。
ですので、1枚当たり「130.5ウォン」になりますね。元が安いのであまりピンとこないかもしれませんが、対前年同期比で「+29%」。
昨年より約3割も値段が上がったのです。
対前月比では6.3%の上昇になります。
この結果に驚いているのは、韓国政府も同じ。というのは、物価高で国民から不満が出ているので、(補助金を出して)最大50%割引となる対象品目に乾燥海苔を入れたのですが――それでも下がらないのです。
なぜ、海苔の価格が急騰しているかというと、これがばかな話で、「黒い半導体は海外でも売れるぜー」と(生産量は増えているのに)海外輸出に物量を重点配分して、国内が品薄になったのです。
いわば(海苔の)飢餓輸出です。
――で、これからも韓国内では海苔の価格は上がります。
なぜそういえるのかというと、04月29日の段階で海苔の卸売価格が上昇していることが確認できるからです。卸売価格は100枚当たり1万440ウォンで、これは対前年比「+58%」なのです(2023年末時点では「7,000ウォン」だった)。
卸売価格が上昇しているということは、これを反映して1~3カ月後に小売価格が上がるということです。
「黒い半導体」を巡って韓国内では面白いことになっています。
(吉田ハンチング@dcp)