2024年08月05日、『韓国銀行』が「2024年07月の外貨準備高」を公表しました。以下です。
2024年07月
外貨準備高:4,135億ドル(約60兆113億円)※
前月比:+13億ドル<<内訳>>
⇒Securities:3,670億ドル(約53兆2,627億円)
(証券類)
前月比:+31億ドル⇒Deposits:224億ドル(約3兆2,509億円)
(現預金)
前月比:-21億ドル⇒SDRs:149億ドル(約2兆1,624億円)
(IMFのSDR(特別引出権))
前月比:+3億ドル⇒IMF position:44億ドル(約6,386億円)
(IMFリザーブポジション)
前月比:増減なし⇒Gold:48億ドル(約6,966億円)
(金)
前月比:増減なし※円換算は2024年08月05日「1ドル=145.13円」のレートで算出
2024年07月の外貨準備高は、金やSDRsを含めて「4,135億ドル13億ドル」増加しました。
2022年01月から2024年07月までの外貨準備高の推移は以下のようになります。
韓国の外貨準備高は2022年初頭から下落傾向で、当月は4カ月ぶりに増加しました。
当月の外貨準備高について『韓国銀行』は以下のように説明しています。
↑黄色のマーカーの部分が『韓国銀行』による当月の増減についての説明です。四半期末効果の消滅により、金融機関の外貨預金が減少しましたが、外貨建て外平債の新規発行※、米ドルの弱さに伴う「他通貨外貨資産の米ドル換算額の増加」などが影響しています。
6月27日に発行された10億ドル規模の外平債発行金が7月中に納付されました。
四半期末効果というのは、以前にご紹介したことがありますが、四半期末(直近では06月)には外貨預金が増加する傾向があり、そのことを指しています。06月を過ぎたので、外貨預金は減ったよ――といっているのです。
しかし、外国為替平衡基金債券(略称「外平債」)を発行したので、その分の外貨が増加した――といっています。
外平債の発行は、負債の増加になりますが、外貨準備は資産の側しか見ないので、その分の資産が増えたことになるのです。外平債は、企画財政部の国債リポートによれば、全てが外貨建てで発行される債券です。
通関ベースの貿易統計を見ると、輸出が回復し、外貨を積める方向で進んでいるはずなのですが……。
(吉田ハンチング@dcp)