2024年12月07日、韓国国会に提出された「大統領第外訴追案」は、結局「事実上の否決」で終了しました。
大統領弾劾訴追は、国会議員定数の2/3の賛成、つまり200票が必要なのですが、政府与党『国民の力』(108人)が集団で議場から退出したため、最大野党『共に民主党』と腰巾着の皆さん198人全員が賛成票を投じても200人に満たない状況となりました。
議場には、『国民の力』のアン・チョルス議員が残り、キム・イェジ議員、キム・サンウク議員※が後に議場に戻って投票に参加しましたが、それでも200票には届かず。
※キム・サンウク議員は「投票はしたが反対票に投じた」と述べています(ウソをついてても分からないのでどちらでもよろしい)。
一応投票は行われましたが、そもそも開けても無駄なので開票自体されませんでした。票不成立で――事実上の否決で決定です。
諦めきれない『共に民主党』は、禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長が投票首領を延長するとし、21時20分まで待つ――と述べたのですが、残念なことに『国民の力』議員は議場に戻りませんでした。
時間切れとなり、頭にきた禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長がトンカチ(正式名称は「ガベル」)を叩いて終了しました。
↑「本日は終了ー♪」で議員が去った国会議場。
「本日片がつく」という『共に民主党』の目論見は崩れました。
しかし、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領弾劾の動きは止むことはありません。これからは時間を巡る戦いです。
政府与党としては、司法に圧力を掛けて李在明(イ・ジェミョン)の判決をばんばん出させて彼の被選挙権を喪失させてしまうことが最優先です。
二審まで終わってあとは2024年12月12日の最高裁判断を待つばかり――という韓国一の卑劣漢こと曹国(チョ・グク)は、恐らくこの日で監獄行きですが、このように『共に民主党』の扇動者どもを次々と社会的(政治的)に葬っていくのです。
保守寄り勢力としては、とりあえずの時間稼ぎには成功しましたが、どこまで圧力に我慢して、『共に民主党』の議員どもを葬れるのか――ここに唯一の活路があります。
戒厳令など使わずに、最初から司法・検察の力を使って、左派・進歩系のアンポンタン共を壊滅させれば良かったのです。検察総長まで務めたあなたに期待されたのは、それだったはずでしょうに。
だからぁ。さっさと大統領就任直後から始めておけば良かったのです。「ふっふふふ、ボンドくん」とか言って膝の上のネコを撫でてたりするから、やられちゃうのですよ。
今回の戒厳令騒動は、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領による一種の「キレ芸」みたいなものでしたが、それでも良かったのは軍が民間人と流血騒動を起こさなかったことです。
(吉田ハンチング@dcp)