新型コロナウイルス騒動で韓国が借金財政に陥っていることはご紹介してきたとおりですが、これに税収の落ち込みが重なり、かなり大変な事態となっています。
韓国の「企画財政部」が2020年05月08日に公表した「月刊金融動向05月号」によると、2019年同期と比べて収入の落ち込みは以下のようになります。
2019年第1四半期 | 2020年第1四半期 | 増減 | |
国税収入 | 78.0兆ウォン | 69.5兆ウォン | ▲8.5兆ウォン |
税外収入 | 7.2兆ウォン | 8.6兆ウォン | 1.4兆ウォン |
基金の収入 | 35.8兆ウォン | 41.4兆ウォン | 5.6兆ウォン |
歳入歳出外 | 0.0兆ウォン | 0.0兆ウォン | ▲0.0兆ウォン |
総収入 | 121.0兆ウォン | 119.5兆ウォン | ▲1.5兆ウォン |
※▲はマイナスの意味(以下同)
国税収入が「8.5兆ウォン」も減っていますが、国税収入の内訳を見ると以下のようになります。
収入 | 前年同期比の増減 | |
所得税 | 22.2兆ウォン | 1.6兆ウォン |
法人税 | 15.4兆ウォン | ▲6.8兆ウォン |
付加価値税(消費税) | 14.9兆ウォン | ▲1.2兆ウォン |
交通税 | 3.8兆ウォン | 0.3兆ウォン |
関税 | 1.7兆ウォン | ▲0.3兆ウォン |
その他 | 9.9兆ウォン | ▲1.8兆ウォン |
特別会計 | 1.6兆ウォン | ▲0.3兆ウォン |
小計 | 69.5兆ウォン | ▲8.5兆ウォン |
上掲のとおり「法人税」の落ち込みが大きく、これは韓国企業が陥っている危機的状況を如実に示しています。もっとも、韓国政府が法人税の納付を1-2カ月猶予するという政策を打ち出していることの影響が含まれています。そのため、第2四半期の結果も併せて見る必要はあります。
このように総収入が減少しているのですが、逆に総支出は大幅に増加しており、その分韓国政府の財政収支は大赤字となっています。
2020年第1四半期の韓国政府の財政収支は以下のようになります。
総収入 | 119兆5,000億ウォン |
総支出 | 164兆8,000億ウォン |
社会保障関連基金の支出 | 10兆ウォン |
管理財政収支 | ▲55兆3,000億ウォン |
というわけで「55兆3,000億ウォン」もの赤字です。
予算と税収の乖離(かいり)は、第2四半期(04-06月)にはさらに大きくなるものと予想され、財政赤字はより深刻になると考えられます。
かなりアカンっぽくなってきました。
⇒データ引用元:『韓国企画財政部』「月刊金融動向05月号」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
(柏ケミカル@dcp)
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