韓国債券に外国人投資家「491億ドルの純流入」 ⇒ 理由は何だ?

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2026年01月14日、『韓国銀行』が「2025年12月以降の国際金融・外国為替市場の動向」と公表しました。暫定版ながら、これで12月のデータが出て2025年通年のデータが締まりました。

この中に注目しておきたいデータがあります。外国人投資家が韓国の証券市場(株式・証券)にいくらお金を投入したのか?――です。

以下をご覧ください。

2025年12月
株式:11.9億ドル
債券:62.6億ドル
小計:74.4億ドル

2025年通年
株式:-70.7億ドル
債券:491.3.6億ドル
小計:420.6億ドル

金額は純流入額で「+」は純流入、「-」は純流出
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2025年12月の国際金融・外国為替市場の動向」

12月単月に見ると株式・債券ともに純流入ですが、2025年通年で見ると、株式は「-70.7億ドル」と巨額の資金流出です。

驚くのは、債券の「491.6億ドル」です。

外国人投資家はほとんど500億ドルも韓国の債券に資金を純流入させています。

2024年通年で「187.6億ドル」でしたから、約2.6倍の純流入という無茶苦茶さです。

なぜ異常なほどの資金流入が起こったのでしょうか?

これには、先に少しだけご紹介したWGBI(World Government Bond Index:FTSE世界国債インデックス)に韓国政府債券が組み入れられる――という件に関係しています。

正式な組入れ開始は 2026年04月〜11月にフェーズ方式で行われますが、その期待感とマーケットの織り込み行動が既に始まっているのです。

「フェーズ方式」というのは、指数のベンチマークに新たに国債を組み込む際、一定期間に分けて段階的に組入比率を高めていく手法のことです。韓国国債(KTB)の場合は、2026年04月から11月にかけて、毎月1/8ずつ WGBI に段階的に組み入れられ、最終的には2026年11月にフルウェイト(100%)で組み込みが完了する予定です。

韓国政府債のWGBI算入は、インデックス全体で見れば数十億ドル規模の受け入れ余地があり、指数に連動したパッシブファンドや機関投資家の買いが誘発される構造的要因となります。

先にご紹介したとおり、韓国政府・当局も「WGBI組み入れが海外資金流入を支え、債券市場の需給バランス改善に寄与する」と公表していました。

一般に(あくまでも一般論として)、主要国の債券がWGBIに採用されると、その指数をベンチマークとするパッシブファンドが自動的に対象国債を買う必要が出るため、実需ベースの資金流入が起きやすくなるのです。

さて、韓国債による資金流入はどこまで続くのかにご注目ください。

(吉田ハンチング@dcp)

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