韓国で「スーパーに行ってもゴミ袋がない!」「ゴミ袋の買い占めが起こっている」という話が出ています。
『メトロ新聞』の記事から以下に引いてみます。
「ゴミ袋がない」
最近、ソウル市内のコンビニやスーパーでよく見られる光景だ。一部の店舗では品切れ案内文が貼られ、購入数量まで制限される状況が起きている。
指定ごみ袋の品薄現象の始まりは「不安」だった。
アメリカ合衆国とイランの間の緊張が高まり、原油価格が揺れ動く中、ビニール原料の需給に支障が生じる可能性があるとの懸念が広がった。
袋の生産に使われる原材料価格が上昇する可能性があるとの見通しが出ると、消費者が先手を打って物量確保に乗り出したのだ。
実際に販売量は急増した。コンビニ『GS25』の場合、最近、指定ゴミ袋の売上が前週比300%以上増加し、『セブン-イレブン』と『CU』もやはり2倍以上増えた。
短期間で需要が急増したことで、一部店舗では在庫が急速に消尽した。
しかし今回の事態の核心は「本当の不足」ではなく「供給構造」にある。
指定ゴミ袋は一般商品のように本社の物流網を通じてリアルタイムで補充される製品ではない。
各店舗が自治体と契約された業者に直接注文する方式だ。通常、1週間から10日単位で発注が行われるため、在庫がなくなっても即時の補充は難しい。
つまり需要が突然集中すれば、一時的に「空の棚」が生じるしかない。この光景が再び消費者の不安心理を刺激し、買いだめへとつながる悪循環が繰り返される。
(後略)
韓国では、ゴミを出すときに専用の袋を購入しないと捨てられません。

↑ゴミ袋は色で用途が分かれています。「白 or 半透明:一般ごみ」「黄色:食品ごみ(地域による)」「青系:リサイクル用」などの決まりがあります。この袋で出さないと回収してもらえません。
袋の価格はゴミ処理費になっており、出す量が多いほど費用が増える仕組みです。そのため「종량제 봉투(従量制のゴミ袋:量に応じた課金制度)」という言い方をします。記事の原文のゴミ袋もこの表記になっています。
なぜゴミ袋の買い占めみたいなことが起きているのかといえば、中東危機からの連想です。ゴミ袋はポリエチレン製で、その原料は石油由来の「ナフサ」ですから、ゴミ袋がなくなるかも……と考えた人が買いに走ったわけです。
ただし、韓国政府は「平均在庫:約3カ月分」あって、半数以上の自治体が「6カ月分以上の在庫」を有しており、原料も1年以上分を製造できいるだけある――とパニック需要を収めようとしています。
これもまた中東危機が生んだ韓国の光景です。
(吉田ハンチング@dcp)





